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ドイツから日本へ発送に必要なHSコードとは?シュトレンの送り方

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年々複雑になる日独間の荷物の郵送事情。当記事では、HSコードの調べ方と、実例としてクリスマスギフトの定番・シュトレンをドイツから送る際のHSコードを調べました。⚠️注意事項:HSコードは含まれる材料などによって違うため、事前にまだ正しいかどうかは、税関に尋ねるまたはご自身の責任で必ず確認を行なってください。

HSコード(Harmonized System Code)とは?

日本にプレゼントを送ろうかな・・・例えば、クリスマスのチョコやクリスマスクッキーにケーキ、夏なら溶けない乾き物系やちょっとしたコスメ系など、送るものは大体決まっていますよね。しかし、近年は日本へ荷物を送る、またその逆で日本からドイツに荷物を送る際にも商品名だけでなく、商品の分類コードまで必要になりました。調べるのがなんてめんどくさい(と言ってはいけない) と思ったことがある方も多いのではないでしょうか?

世界的に統一された品目分類制度で、6桁の数字で構成されています。

ただし、6桁目以降に、参加各国が商品の内容を細分化することが可能なため、同じものなのに輸出先・輸入先でHSコードが違うことがあります。

最初の1〜2桁目の「類」、3〜4桁目の「項」、5〜6桁目の「号」になり、その後に続く数字は各国の細分化された内容が表示されていることになります。

  • 6桁までがHSコード(世界共通)
  • 7〜8桁はCNコード(欧州に)
  • 10桁まではTARICコード

ドイツでは8桁、日本では9桁の番号(コード)を使って品物を分類しています。

日本で使われているHSコードは「輸出統計品目表」または、「実行関税率表」で調べることができます。なお、輸入統計品目表(実行関税率表)2025年版は、日本からドイツ(海外)へ送る際に参考にしてください。

ドイツでは Zolltarifnummerで検索すると調べられます。

どうしても分からない時はどうする?

「ドイツあるあるネタ」でもよく言われる「すべては担当者次第」・・・世界共通の6桁HSコードが記載されていて、荷物に怪しい点がなければ良しとする担当者もいれば、必ず8桁まで記載されていないとダメですという担当者もいます。

出来るだけ正しく調べて、発送することを心がけるようにしましょう。

郵便局や税関に尋ねてもどうしても分からない場合は該当する6桁を記入して、備考欄に 「XXXにはXXも少し含まれています」と説明することで大きなトラブルは避けられるかもしれません。*自己責任で行ってください

HSコードの調べ方

WCO(世界税関機構)公式サイトでは、 国際標準のHSコード構造を確認できます。

日本の税関ホームページには、(輸入統計品目表(実行関税率表))があり、日本の税関で用いられる9桁のコードが検索可能です。過去のバージョンもずらっと並んでいますが、最新の情報を確認するようにしましょう。

ドイツの税関HPでは非常にわかりにくいため、最初から税関HPで探すのはなかなか骨が折れます。ドイツの番号を探す場合、民間のHP tarifnummer.de*の方が見つけやすいので、こちらでまずは情報を得ることをおすすめします。さらに心配な場合は、税関で再確認をおすすめします。

*使いやすく、英語、ドイツ語、フランス語で検索ができるが、公式ではないので番号の保証はされないことと、ウェブ広告が多いこともご留意ください。

 

実例:ドイツからクリスマスのケーキ・シュトレン(シュトーレン)を日本に送る

ドイツから荷物を送る時は

  1.  送る品物をリストアップ
  2. 各品物のHSコードを調べる(上記を参照)
  3. 送り状(CN23)やインボイスに詳細を記載
  4. 「Gift」明記+金額と数量の記録(税関対策)
  5. 必要に応じて食品輸入規制・通関条件を確認
  6. しっかり梱包して、荷物を送る

日本へ荷物を送る時に気をつけるべきこと

食品(菓子類など)

保存方法(冷蔵・常温)、原材料表記、賞味期限の明記が必要な場合もあります。

衣類や布製品など

素材で分類が異なります。コットン・ウール・化繊など素材の確認をしましょう。

分量

包装状態や数量から「商用」と見なされた場合、プレゼントも課税対象になり得るので注意。

詳細情報の記載

プレゼント・贈答品は必ず「Gift」「Geschenk」など英語かドイツ語で分かりやす居場所に明記することが重要です。プレゼント、だけでなく、内容物の詳細も記載ましょう。

例:チョコの詰め合わせが入ったパッケージを送る場合は「Chocolate」だけでなく、(具体的な商品名)Chocolate, (数量) bars,(使用用途) for personal gift use まで書いておくと安心です。

シュトレンを日本に送ってみよう

*類、項、号は日本の税関HPを参照:

例として、ドイツからクリスマスシーズンによく送られる、クリスマスのケーキ・シュトレンをとりあげてみましょう。

前述の民間のHPで探してみると、まずは19類は小麦などを使った商品なので、パスタやパン、ケーキ類が大体入っている・・・と仮定してください。(同じパンでも、カカオの含有量が多い、乳製品、粉砂糖などが使用・不使用、どれくらい含有されている、によって数字が変わってしまいます)根気よく送る荷物の内容(原材料や使用されている分量)を確認します。

シュトレンの場合は使っている材料によっては、号や統計細分の番号が違うこともあります。例えば、マジパン、カカオを使った特別版などの場合など・・・。

下であげる番号はあくまでも参考です。公式に税関が示唆している番号ではありません。どうしても正確な番号が必要な場合は、必ずドイツの税関にお尋ねくださいね。

19 05 90 70 重量の5%以上の糖分を含むシュトレン
(一般的にみるChriststollenはここに分類されます、レーズン入りもここ)
19 05 90 80 ミニシュトレンが含まれる場合もあり
(ショ糖、転化糖、などの含有量が重量で5%未満)

ちなみに、イタリアのクリスマスケーキ・パネトーネも19059070に含まれることも多々あります。

特に、乳製品、カカオをふんだんに使った商品は日本からドイツへ送ることは禁止されています。カカオは2kg以下まではOK、と制限される量は、個人の利用なら、関税でひっかかることはほぼないと思いますが、念のためにより注意深くチェックしてみてくださいね。

そのほかの番号が気になる方は、

みなさまの荷物が無事に届きますように!

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