ドイツのペット事情とペットグッズ

動物福祉先進国としても知られるドイツ。ドイツにはペットショップ(生体の販売)は基本禁止されています。しかし、ペット産業はとても活発で、ペット関連事業やグッズがたくさん販売されています。当記事では、ドイツ国内のペット事情を特集したNIPPONip73号の一部とおすすめのペットグッズなどをご紹介します。

ドイツと動物の関係

ドイツは動物福祉先進国のひとつとして知られています。

ドイツでの動物愛護団体や教会の活動は非常に活発で、市のイベントなどでもスタンドを出し動物の保護や福祉活動を啓蒙する団体も多く、在独歴が長い方や市内で行われているお祭りに行った時に見かけた方も多いのではないでしょうか?

もちろん、ドイツだけでなく、世界中に、動物の福祉や幸せを守るために尽力する組織や協会が数多くあります。それぞれの団体では、すべての動物を対象としている場合もあれば、特定の動物を対象として活動する場合もあります。 人に飼われる動物(ペット)から、自然に生きる野生動物や絶滅危惧種まで、あらゆる生態系のいきものの福祉や保護だけにとらわれず、動物の生活に関わる自然環境など地球規模での支援や保護を目的とした大きな活動をする場合もあります。

ドイツにおけるペットマーケットや、動物の保護や福祉がどうなっているかを本誌では調べましたが、当記事では、可愛いペットたちが喜ぶグッズをご紹介します。

ドイツ国内のペット人口

ドイツでは魚・爬虫類を除き、3430万のペットが買われています。またそのうちのおよそ半数(45%)は一匹以上のペットを飼っています。

意外にもネコの飼い主さんの方が多いのですが、野良猫もあまり見かけない(お散歩ネコちゃんも見かけない)ので、犬の方が多いような気がするのかもしれません。そして、魚類・爬虫類という括りで見ると、意外とたくさん飼われています。

16% 19% 18% 22% 25%
20代以下 30代 40代 50代 60代以上

一人暮らしの家庭では29%、二人暮らしで35%、三人以上の家庭などでは36%の家庭でペットを飼っています。お子様のいる家庭では67%がペットを飼っています。同居人数による違いはあまりなく、最も多くペットを飼っている年代は60代以上(25%)です。*

*データ参照元:IVH/ZZF „Der deutsche Heimtiermarkt 2023“

ペット用品の変化

これもペットフードです!まるでスイーツ

2024年5月7日から10日まで開催された、ニュルンベルクで隔年開催される世界最大級のペット業界の見本市 Interzoo 2024。この展示会にあったペット市場で興味深かった商品の一部をご紹介します。

ペット業界にもサステナブルかつ健康を意識した製品作りが心掛けられています。日本では未発売の商品もあるので、ドイツで試して日本に持ち帰ってみるのもよいでしょう。*日本への持ち帰りや輸入が禁止されている場合もあるのでご注意を。

日本から欧州進出でいままで日本で与えていた餌やケアもできます。環境がかわるからこそ、いつもと同じ環境と食生活をキープしてあげたいですよね。ではペット業界最先端な見本市で見つけたおすすめしたいペット商品からいくつかご紹介します。

ANIMOOH!

気前よくお話ししてくれたお姉さん。ベルギーの会社、消臭剤だけどいい香り

本誌内でも紹介したかったがスペースの問題でできなかった 100%オーガニックな消臭スプレー ANIMOOH!。 健康に害がないようにしっかりオーガニック素材を利用し、ペットの悪臭を防いだり、消臭したり。

可愛いんだけど匂いが問題を安全に解決してくれる製品はおすすめです。

The Sustainable People

味のあるイラスト、楽しく使える上に自然にも犬にも人にもやさしい

特に日本でも社会問題になっている犬のフン放置問題を、根本的に解決し、さらに環境に配慮した商品開発も行う。製造は地域のハンディキャップのあるひとたちと一緒に頑張っていく・・・

Biodegradable Poop Bagsを本誌内でも紹介していますが、ペットの生活環境だけを良くするのではなく、共存するわたしたちの生活も一緒に良くしていこうよ、という理念と会社の取り組みは見習いたいところです。

ちなみに現時点では日本未発売だそうです。

MIRANEST

本物の輝き(アナツバメの巣)MIRANESTのブースで撮影

もともとはヒト用の健康食品と美容コスメから、ペット用製品の開発も行った経緯は、もともと愛用者のオーナーさんのフィードバックと切望する声からだそう。

お話を聞くまでは近所の軒先にあるような泥が混ざったツバメの巣と勘違いしていましたが、人が近寄らないような断崖に巣を作るアナツバメの巣は不純物がほとんど混ざらない美しい巣です。

究極のサステナブル素材(といっていいのか、分かりませんが)アナツバメの巣を使っているとのことですが、なぜサステナブルなのか・・・子育て続行中のツバメから巣を奪ったり取ったりするのかと思っていたら、子が巣立った後のツバメの巣は2度と使われないそう。

アナツバメにとって不要になったあとの巣をリユースさせてもらい、誰かが健康になる。そして、その利益の一部でまたアナツバメの生活を支援する活動を行う・・・こういう活動を様々な業界で進められれば、みんな平和になるんではないかと思ったりします。

現在はアメリカ、シンガポールを海外拠点としていますが、近い将来ドイツ・欧州でも気軽に購入できるようになる可能性が高いとのこと。(2024年ニュルンベルクが欧州初出展だったため)

 




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