「地震・夢」 ERDBEBEN. TRÄUME【シュトゥットガルト】

(Featured image:Foto by A.T.Schaefer)
演出家Jossi Wieler ヨッシー・ヴィーラー、舞台美術家Anna Viebrock アンナ・フィーブロック、ドラマツルグ※Sergio Morabito セルジオ・モラビト、作家Marcel Beyer マルセル・バイアー、作曲家のToshio Hosokawa 細川俊夫(敬称略)が実際に福島を訪れて構想を練った「地震・夢」  公演はシュトゥットガルト州立歌劇場。 震災をテーマに描かれるのは震災そのものではない。 それが何かを確かめに行ってみてはいかがでしょう?

「地震・夢」 ERDBEBEN. TRÄUME
日時
2018年7月6日(金曜日) 19:00 -21:00
7月11日(水曜日) 19:00 -21:00
7月13日(金曜日) 19:30 -21:30
7月18日(水曜日) 19:30 -21:30
7月23日(月曜日) 19:30 -21:30
場所 Königstr. 1D
70173 Stuttgart
チケット 9,00 Euro 〜 91,00 Euro
オンラインでの購入:Onilne ticket shop
お問い合わせ 電話:0711. 20 20 90.

「地震・夢」にのせられた想い

シュトゥットガルト州立歌劇場「地震・夢」稽古が進んでいます。稽古中、特に日本の方に観に来て欲しいなあと思うのは、私自身が出ているからではなく、一流のドイツ舞台芸術人が集結して東日本大震災への想いを胸に丁寧に丁寧に作品を作っていて、こういうことは本当に稀な事だと日に日に思うからです。 引用元:原サチコ

とは、当舞台で主人公役8歳のフィリップを演じる原サチコさんの公演前、稽古中の言葉です。

Foto:A.T.Schaefer, 画像内:Torsten Hofmann(Pedrillo), Benjamin Williamson(Leader),Kinderchor der Oper Stuttgart, Mitglieder des Staatsopernchores

初演を7月1日に終えて、ドイツの各劇評からも絶賛されているこの舞台、どれかひとつ、誰か一人が突出した舞台ではなく、全員が奇跡のような異才・天才にも関わらず、反発し合わずにハーモニーを作り出しています。

この舞台のテーマであり、タイトルにもなっている「地震」とは、私たち日本人にとっては、もしかしたら他国の人たちよりも、ほんの少しだけ身近なものなのかもしれません。 もちろん他国でも、台風、水害、森林災害、竜巻もあれば地震や津波の甚大な被害が毎年何処かで起こっています。

Foto:A.T.Schaefer, 画像内:Sachiko Hara(Philipp), Esther Dierkes(Josephe Asteron), Josefin Feiler(Constanze)

最後にもう一度、原さんの言葉から

震災をテーマに、というと2011年にエルフリーデ・イェリニック「光のない」世界初演(ケルン市立劇場)に出演しましたが、あの時とは全く違う作品になるでしょう。オペラの壮大さが今とても心地よいです。しかし舞台は、日本なようで全く日本じゃなく、つまりある特定の国の悲劇を描くのではなく、自然災害とその後の人的災害の悲劇は世界共通の悲劇であることを物語っていると思います。
という事で、もしも7月にドイツへいらっしゃったら、是非シュトゥットガルトへ観にいらしてください。7月1日初日、6日、11日、13日、18日、23日の全6回公演です。 引用元:原サチコ

初日は終わってしまいましたが、明日6日、そして残る4回の公演、是非劇場に足をお運びください。

Foto:A.T.Schaefer, 画像内:Torsten Hofmann(Pedrillo),Sachiko Hara(Philipp)

ヒロシマ・サロン

「地震・夢」でフィリップを演じ、また今回の記事にもご協力いただいた原サチコさんは、2001年に渡独。 ウィーン・ブルク劇場、ハノーファー州立劇場、そして、現在ハンブルク・ドイツ劇場の専属俳優であり、ドイツ語圏公立劇場に所属する唯一の日本人俳優でもあります。 彼女の主催する「ヒロシマ・サロン」は2010年から広島市とも姉妹都市であるハノーファーで始まりました。

井上ひさし作の「少年口伝隊1945」をドイツ語で上演。 舞台からだけではなく、もっと身近にと行われている平和活動が「ヒロシマ・サロン」です。 過去のヒロシマ、今のヒロシマを伝えることで、日本の現状もドイツに伝えてくれる交流の場でもあります。 また、2018年は広島とハノーファーの青少年交流50周年記念にも当たります。

※ ドラマツルグ(ドラマトゥルク) Dramaturg とは、戯曲のリサーチから背景監修、助監督、スポークスマンなど幅広く舞台に関わり重要な役割を持つ役職、日本にはあるようで無いようで、訳すに訳せないけれど、重要な役職です。

「地震・夢」 ERDBEBEN. TRÄUME
日時
2018年7月6日(金曜日) 19:00 -21:00
7月11日(水曜日) 19:00 -21:00
7月13日(金曜日) 19:30 -21:30
7月18日(水曜日) 19:30 -21:30
7月23日(月曜日) 19:30 -21:30
場所 Königstr. 1D
70173 Stuttgart
チケット 9,00 Euro 〜 91,00 Euro
オンラインでの購入:Onilne ticket shop
お問い合わせ 電話:0711. 20 20 90.



こんな記事も読まれています

美容コスメ 関連記事

食・食材 関連記事

ドイツ生活 関連記事