ドイツで味覚狩り、ベリー系フルーツや珍しい果物もあり

日本の「王道 フルーツ狩り(果物狩り)」と言うと、いちご、りんご、ぶどう、さくらんぼ等々ですが、ドイツではベリー類 Beere(ベーレ) が果物狩りの主流になります。 大都市に住んでいても少し離れた郊外に行けば、フルーツ狩りが楽しめるドイツ。 ドイツのフルーツ狩りのルールとコツ、シーズンを調べてみました。

ドイツ式・果物狩りを覚えておこう

ドイツで狩れるフルーツの種類

ドイツ語でフルーツ狩り(果物狩り)はObst selbst pflücken または Früchte selber pflücken などと言います。 基本的にセルフ狩りが主流だからか必ず 「selbst / selber」(自分で)と表記されています。 果物・フルーツ系のスタンドもありますが、それ以外の花や野菜など農作物全般なども自分で刈り取ったり(摘んだり)して購入も可能です。 よく見かける商品は、春夏頃から花、果物類、秋冬頃にはかぼちゃなどになります。

狩り方(と言うと不思議な感じもしますが)にも色々あり

  1. 日本でもよくある路上販売のような形で、商品が置いてあるタイプ
  2. 自分で摘んで(狩って)料金を支払って帰るタイプ
  3. 事前予約して、入口で料金を支払う(自分で摘んだ商品購入も可能)タイプ

2のタイプが果物系に、1のタイプはお花やかぼちゃなどが多いようです。

定番のベリー系、りんご、さくらんぼ、地域によっては西洋すもも(プルーン)や洋ナシなどもあるので、日本ではあまり見かけないようなフルーツを狙ってみるのも楽しいかもしれません。

フルーツ狩りが行われているシーズンは

各フルーツの旬の時期は、ベリー系の場合、早いと4月後半・5月ごろからイチゴに始まり、以降7月末まで様々な種類のベリー系フルーツのシーズンが続きます。 その後、秋の果物が摘み頃・食べ頃になります。

果物狩り シーズン表*
果物の名前 ドイツ語 5月 6月 7月 8月 9月
いちご Erdbeeren 初旬〜 6月 7月
ふさすぐり Rote Johannisbeeren 6月中旬〜 7月 8月
カシス Schwarze Johannisbeeren 6月中旬〜 7月 8月
さくらんぼ Kirschen 6月中旬〜 7月 8月
ブルーベリー Heidelbeeren 6月 7月 8月 9月
ラズベリー Himbeeren 6月 7月 8月
西洋すもも Pflaumen(丸い) 7月 8月 9月
西洋すもも Zwetschgen(果汁が多い) 7月 8月 9月〜
ブラックベリー Brombeeren 7月 8月 9月
りんご Apfel 8月 9月
洋梨 Birne 8月 9月〜
ニワトコ Holunderbeeren 9月〜

*地域差もあり、気候によりその年毎にシーズンは変わるので、事前にくだもの畑の状況チェックが必要です。

Erdbeer-Stände イチゴスタンド もある位に、各地で人気のイチゴ狩り。 ドイツのイチゴは結構大ぶりではあるけれど、土が良いのか、とても甘いイチゴが多いように思います。 BIO栽培も多いのが、嬉しいポイントです

画像出典:Erdbeer-Hof http://www.flickr.com/photos/38839434@N00/6045225263 Licence: https://creativecommons.org/licenses/by/2.0/

ヨハネスベーレン(ふさすぐり)といえば、ドイツ人の好きな夏の酸っぱい果物。 そのまま食べるにはかなりの酸味だけど、癖になります。 クリーム系のケーキのトッピングとして飾られたりするフルーツです。

(左側=ブルーベリー)別名Blaubeere(直訳は青いベリー) 個人的には一番好きな果物です。 目が良くなる効能があるということで、毎年大量に食べてます。 幸せ。

(右側=黒すぐり)日本語では黒スグリ、ですがリキュールとして有名なカシス。(カシスはフランス語)ドイツでは、黒よりも赤の方が良く見かける気がします。

(画像内赤色)ラズベリーはブルーベリー畑の横に並んであることも多い、時期的にはブルーベリーよりも少し前かもしれません? うまく時期を合わせれば1つの畑で両方楽しめるかも。

(画像内黒色)ブラックベリーは、ドイツ語発音はBrombeeren -ブロンベーレン。甘くて美味しいけれど、枝が刺々しく、摘むのが結構困難なので注意。ブラックベリー狩りは長袖か腕カバーがあると便利です。

さくらんぼにも色々な種類があり、Süßkirschenーいわゆるブラックチェリー(アメリカンチェリー)や、 Büttners rote Knorpelkirscheー明るい色で、酸味を感じるちょっと日本のさくらんぼっぽいものなど、色々あります。

フルーツ狩りが出来る場所を探してみよう

ドイツ語サイトですが、ピンポイントで各地の開催場所を探したい場合、便利なサイトがあります。 郵便番号順に調べられるので、自宅や行きたい場所からどれくらい離れているかが解りやすいので是非使ってみてください。 いちご畑メインのサイトですが、いちご&他の果物を作っている畑が多いので、ドイツ・フルーツ狩りにはまずはポピュラーないちごから挑戦を!

画像出典:https://www.selbst-pfluecken.de/home.html

サイトにアクセスして、 PLANTAGEN をクリック →  自分の住んで居る地域の郵便番号の最初の数字で検索します。

例:ミュンヘンだと80… など8から始まる数字なので、8をクリック → 自分の家の近くに近い郵便番号の場所を探します。 意図的にまだ行ったことがない場所を選んでみるのも良いかもしれません。

画像出典:https://www.selbst-pfluecken.de/home.html

気になる場所が見つかったら!(インフォマーク)をクリックします。 詳細やHPがある場合は、リンクもあるのでさらにチェックすると、より詳しい情報が見つかります。 基本的なコンタクト情報などに加えて、くだもの畑のオープン時間、果物の成熟状況などが記載されていることもある。

郊外に多いため、車で走っていたら時々こんな看板やノボリ旗のようなものを見つけることも。 これはブルーベリー畑のノボリ旗。

ほとんどのフルーツ狩りが出来る場所は、当日お天気の良さそうな時にふらっと行って入ることができますが、要予約の場所も時々あります。 午前中だけOKや、全日OK!などオープン時間も場所によって違うので必ず事前にチェックをしておきましょう。

フルーツ狩りへの服装や持ち物準備

気合を入れていくもよし、フラッと遊びに行くもよしですが備えあれば、憂いなし。 余裕があれば以下の服装や持ち物の準備を。

  1. 洋服は、土や虫対策のできる格好で (気にならなければ、なんでもお好きに!)
  2. 靴は地面がぬかるんでいる場合もあるので、歩きやすい靴で(雨が降った後は長靴がオススメです)
  3. 屋根などはなく、広大な土地の中を歩くのでお天気の良い日は、帽子必須 
  4. 果物を入れる容器を持っていくと便利(現地で容器を購入も可能です)
  5. 水道のある所とない所があるので、ペットボトル一本に手洗い用の水を入れていくと便利
  6. 暑い時期は、熱中症対策に飲料水も必須 

ちなみに、くだもの畑には、休憩用の椅子やテーブルがある場合も多いので、果物狩りをする同行者を待っている間に座っていることも可能です。 フルーツ狩りついでに自然の雰囲気をくつろぐ人も意外といます。

結構広いので、良い運動にもなる

ドイツのフルーツ狩りのルールと購入方法

各地によりさまざまですが、
パターン1
入口などに出ている看板に描かれている料金を見てから、自分で好きなだけ摘んで、料金を設置されている料金箱に払って帰るパターン(花・路上販売のかぼちゃに多い)

パターン2
入口の小屋がある場合、そこで容器を購入する、もしくは、持ってきた容器の重さを事前に計ってもらいます。(果物の重さのみ後で計りやすいように)

指定された場所(畝などどの列や場所の果物が熟しているのかを教えてくれます)をきちんと守って、果物を狩る

摘み終わったら、入口に戻ってグラム数を図ってもらい、料金を支払う

後は家に戻って、果物をきちんと洗ってから食べるようにしましょう。 時々、虫やクモなどが紛れていることもあるけれど、それもご愛嬌。

美味しいだけでなく、なかなか楽しい果物狩り。 ドイツ滞在中には一度は試してみてくださいね。




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