ドイツから日本へ持って帰るドイツ土産情報はたくさんありますが、ではドイツ国内を旅するときにちょっと持っていきたい手土産や旅行のおみやげ購入をするときに・・・何を買おう?と迷った経験がある方も多いのでは。当記事ではドイツ国内ご当地おみやげ(食)をご紹介します。(NIPPONip vol.78から一部のみ抜粋・適宜追加していきます)
ドイツでは、おみやげは仲の良い友人や家族と、同じ体験を少しでも共有したいという気持ちが大きく、社会的義務から同僚の人数分を綺麗に小分けで配れるようにする配慮はありません。そのため、観光地でも「個人的(または同居の家族と)に楽しめる・味わえる」食品や菓子が多い傾向にあり、ばらまき用のみやげ菓子などはあまり見かけません・・・
主に「食べられる・持ち運べる」にこだわった、地元の人には定番、その地域に縁のない人には初めてみるようなそんなドイツ各地の「ご当地おみやげ」をご紹介します。(ドイツ全土で購入可能な定番のおみやげを極力除いてご紹介しています・定番は別記事に)
ドイツ語で「おみやげ」を意味する単語は意外とたくさんあります。
| ドイツ語 | 意味 |
| Mitbringsel | もちもの、もっていくもの (一般的に使われる) |
| Souvenirs | もちもの、もっていくもの (英語と同じ、一般的に使われる) |
| Reiseandenken | 旅行からのおみやげ (限定的な表現) |
| kleines Geschenk | 小さな贈り物 (プレゼントの意味が強い) |
Mitbringsel(もちもの、もっていくもの) または英語のSouvenirsが一般的に使われていますが、旅行からのおみやげと限定的に表現するReiseandenken という単語もあります。 Andenken とは、何かの行事や事柄、場所、もしくは誰かとの思い出、あるいは、その思い出をいつまでも残してくれるものを意味します。そこに旅行を意味する Reiseが合わさって、旅行の思い出を残してくれるもの=おみやげという言葉になります。
オンラインでの購入も可能だが、実店舗ではこの地域・都市しかない(他都市ではみつけにくい)おみやげになりそうなものをご紹介します。旅行の旅にラインナップが増える予定です。情報提供もお待ちしております!

ドイツを4分割した場合に含まれる都市例
▼目次
ローテ・グリュッツ rote Grütze
ドイツ全土のスーパーで見かけますが、本場はハンブルク。赤い系果実の甘酸っぱいコンポートです。瓶詰めで購入できます。果物の色が赤ではなく黄色で揃えた場合は、Gelbe grütze とよばれるので、あえてゲルべ・グリュッツェを持ち帰っても◎。

ラプスカウスはドイツ南部ではあまり見かけないかも
ラプスカウス Labskaus
現地で食べて美味しいと思ったら、缶詰になって販売されているので、おみやげとして持ち帰ってみては?
詳しく知りたい方はこちらのラプスカウスについての記事をご覧ください。

チョコレート画像(c)Rausch GmbH
老舗チョコレート専門店 Rausch
以前はドイツ全土で購入できましたが、今はオンライン販売(amazonでも購入可能)とベルリンの実店舗のみで購入可能。美味しい上に、プレミア感が高まっておみやげにすると最高に喜ばれること間違いなし。

pfeffiのイメージ画像(c) Artkolchose GmbH
ミント味のタブレット Pfeffi
知る人ぞ知る、DDR時代から続くミント味のタブレットPfeffi(amazonでも購入可能)。1954年に開発され、6年後に工場をライプチヒに移転。
ドイツ北部にある実店舗(取扱店)か、オンラインショップでしか購入できないレア土産はレトロ好きにもたまらないかも。

定番のシュトレン Dresdner Stollen
日本でも近年お馴染みになっているシュトレン(シュトーレン)。いろんな味の食べ比べもできますが、やっぱり一度は食べておきたいドレスデン、本場の味をおみやげに!(冬限定・おすすめは人気No.1のSven Hennig の “Original Dresdner Christstollen®” 購入リンク)

アルトビアーから作られる美味しい食の数々
ビール味のキャンディー Düsseldorfer Altbier bonbon
デュッセルドルフの誇るアルトビアがキャンディーに。アルトビアはほかにも、マスタード、スプレッド、などにも使われていることも。アルトビア味のセットをおみやげにしても面白い。

この青い色のリボンが本物の目印
砲弾に由来する Frankfurter Kugeln
1779年の第一次対仏大同盟戦争中にベルガー・ヴァルテ監視塔と税関の間の地域に砲弾が着弾した砲弾に着想を得てつくられたのが、このお菓子。
2025年からはレシピを改良しさらに美味しくなりました!
https://www.concorde-shop.de

おみやげでもらうと嬉しい
ミュンヘンで知らない人はいない 製菓製パン・カフェ店 Rischart
1883年創業の製菓製パン・カフェを展開する人気も知名度も高い有名老舗店。
店舗はミュンヘンにしかないが、オクトーバーフェストで独自のテントも持つ。Rischartのハート型・レープクーヘンは、ドイツ・オクトーバーフェスト土産の定番です。

ニュルンベルクのレープクーヘンの老舗はSchmidtとWickleinが有名です。
本場のLebkuchenはやっぱり美味しい
ニュルンベルクの冬の名物といえば(暑い時も購入可能)なレープクーヘン。レープクーヘンのチャイシロップなど色々バリエーションがあります。 チャイシロップはほうじ茶と合わせて飲むととても美味しい!

丸い形の小瓶は最近はあまり見かけないので、ボトルの形も珍しいものになりつつある
ワインの名産地から Bürgerspital
病院や養老院を運営する慈善財団の一部でもある1576年創立のワイナリー。ワインの産地でもあり、おすすめは小瓶のボトルです。
ビュルツブルクには同様の財団Juliusspitalも有名です。

画像の提供: (c)Cafe Gundel
ロマンチックが詰まっている Heidelberger Kurfürstenkugel
クルフュルステンクーゲルは、カフェGundelが考案したマジパンのスポンジケーキ、特製ヌガークリーム、チョコレートで作られたハイデルベルクのかつて栄華を極めていた頃に最も愛されていた選帝侯夫妻„Winterkönigspaar“をイメージして作られた逸品。永遠の愛を象徴するおみやげです。
もっとドイツ各地のご当地おみやげを知りたい方は、ぜひNIPPONip78号をご入手ください。配布先が身近にない、入手できないことも度々ある方は、定期購読もございます。ぜひご検討ください。定期購読について