バイエルン州北部に位置するバンベルク(Bamberg)は、中世の面影を残す旧市街全体がユネスコ世界文化遺産に登録されています。今回は、現地観光を効率よく楽しむためのアクセス・コインロッカー情報から、レジデンツやゼーホフ城などの歴史的見どころ、そして老舗レストラン「シュレンケルラ(Schlenkerla)」で味わう名物ラオホビール&絶品ローカルフードまで、個人的におすすめなバンベルク観光情報をまとめてご紹介します。

バンベルク大聖堂
バンベルクは第二次世界大戦の戦火を免れたため、現在も中世の街並みそのままの雰囲気を感じられる旧市街全体、そして7つの丘に並ぶ美しい建造物や歴史的にも重要な意味を持つ場所を訪れ、重ねられた歴史を感じることが出来る素敵なドイツの街のひとつです。
ただ古いだけでなく、しっかりと現代社会で生きるひとたちの利便性も考えられているため、観光客にとってはとても訪れやすく、楽しみやすくなっています。

使いやすいZOBのコインロッカー、サイズも複数あって便利
宿泊する予定でなければ、また、ホテルに荷物が預けられない場合は、電車やバスでバンベルクに到着したら、まずは荷物を預けて身軽になることをおすすめします。帰りの電車まで時間がある場合も、コインロッカーが役立ちます。
観光エリアや美味しい醸造所レストランへ向かう途中で大きな荷物や重い荷物を預けられるので、手ぶらで快適に街歩きを楽しめます。特にバンベルクの丘に登ろう、とにかく歩くつもりの方はできるだけ軽装になれると移動が楽になります。
バンベルク中央駅(Hauptbahnhof)にもコインロッカーはありますが、おすすめは、旧市街へ続く中央バスステーションZOB(Zentraler Omnibusbahnhof)にあるコインロッカーです。
中央駅よりもバンベルク内の観光各地へのバスが出ているので、利便性が高く、ここで荷物をピックアップして中央駅にバスで戻るようにすると快適です。
バスターミナル、インフォメーションすぐ隣にあり、人の目もある広い空間なので、万が一の荷物のスリなども発生しにくいのではないでしょうか。
使い方もシンプルで、利用料金もとても手頃なので使わない手はありません。観光ピークシーズン以外は比較的使いやすいそうです。

運河に浮かぶ市庁舎
バンベルクの魅力のひとつは、絵画のように美しい中世の街並みです。
歴史的に荘厳なロマネスクとゴシック様式が融合したバンベルク大聖堂や多数の教会が街中に佇んでいます。対照的な庶民の生活を感じるレグニッツ川沿いに佇む木造家屋「小ヴェネツィア(Klein Venedig)」もあります。

市庁舎に渡る橋
過去には漁師たちがバルコニーに魚網を干して乾かし、行き交う小舟の様子がヴェネツィアを連想させたのでしょう。この呼称は1840年ごろからだそうです。*参照1

花に飾られる橋、運河、川沿いの家が美しい
旧市街の高台にあるレジデンツ(Neue Residenz:新宮殿)も必見スポット。美しいバラ園(Rosengarten)からは、バンベルクの赤屋根の街並みを一望することができます。
また、少し足を伸ばせば、夏の間緑に包まれる夏の離宮ゼーホフ城(Schloss Seehof)があります。豊かな庭園と静けさの残るバロック様式の城館は、のんびりと散策を楽しむのにぴったりの場所です。
インスタグラム公式アカウントでも、四季おりおりの美しい風景が紹介されています。
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中世に迷い込んだようなバンベルクの街並み

シュテファン教会内部
どの丘も行く価値あり、ですが、必見はバンベルク観光で外せない大聖堂や新宮殿のあるドンベルク。シュテファンベルクの聖シュテファン教会も少し珍しい形の教会で、必見です。
| 日本語 | ドイツ語 | 丘の特徴と見どころ |
| ドンベルク | Domberg | バンベルク大聖堂や新宮殿 街の中心かつ最も重要な宗教・政治の丘。 |
| シュテファンベルク | Stephansberg | 17世紀バロック様式で大改築・再建の聖シュテファン教会 伝統的な醸造所のビアガーデンは必訪。 |
| ヤコブスベルク | Jakobsberg | ロマネスク様式の聖ヤコブ教会 巡礼路の丘。 |
| アプツベルク | Abtsberg | 歴史的建造物(文化財)Abtsberg 13 街の北側の司教や修道院ゆかりの歴史を持つ丘。 |
| ミヒェルスベルク | Michelsberg | 天井画で有名な聖ミカエル修道院 旧市街、大聖堂を一望できる絶好のビュースポット |
| カウルベルク | Kaulberg | カルメル会修道院 古い街並みと教会が残る丘。 |
| アルテンブルク | Altenburg | 古城アルテンブルク城 7つの丘の中で最も高い場所にある丘。 |

レストランの中は趣ある建物が多い

右:ラオホビール 左:お土産に瓶ビールとグラス
バンベルクといえば、外せないのが伝統のラオホビールです。
ブナの木で麦芽を燻製にして醸造されるビールで、グラスを傾けた瞬間に薫製独特のスモーキーで香ばしい香りが広がります。
個性的な味のため、人によっては好き嫌いがあるかもしれません。最初の口当たりは香ばしい香りと個性的な味に驚きますが、飲み進めるうちに癖になる味わい。個人的には冷たいうちにごくごく飲んだ方が香ばしさが楽しめる気がします。ぬるめになると、コクが効きすぎる気も。
バンベルクにはビール醸造所が複数あります。公式に市内にある老舗醸造所の数は9つ。伝統的な醸造所は13、バンベルク近郊を含めると、60〜さらに300~400近いビールの種類があるそうです。毎日1種類飲んでも1年はかかってしまう量ですね!
名物の郷土料理とラオホビールを提供するレストランは複数ありますが、そのなかの一軒、老舗醸造所シュレンケルラ(Schlenkerla)に行ってきました。1405年創業の歴史を誇る木組みの店内で、さらに中庭のビアガーデンでゆっくり食事も楽しめますが、レストランの前で立ち飲みラオホビールを楽しむ人もいます。時間がないけど、駆けつけ一杯が飲みたい!という時にはおすすめです。

シュレンケルラ(Schlenkerla)木組み建物の外観・看板と立ち飲みをするひとたち
ほかのレストランではあまり見かけなかった逸品。丸ごとくり抜いた大ぶりの玉ねぎにひき肉を詰め、ラオホビールを隠し味に使ったコクのあるソースで煮込んだバンベルクの名物料理。じっくり火が通った甘い玉ねぎと香ばしいビールのソースが見事な相性です。

左:シュレンケルラのバンベルガー・ツヴィーベル(玉ねぎ肉詰め料理)右:ショイフェレ
フランケン地方を代表する豚肩肉のロースト。香ばしくパリッと焼き上げられた皮目と、ほろほろと解ける柔らかいお肉のコントラストが絶品です。添えられたジャガイモの団子(Kloß)と一緒に。お店ごとに少しだけ添え物が変わっていたりするので、いろんなレストランのヴァリエーションを試してみるグルメ旅行も楽しそうです。

名前の由来はツノのような形。このパン屋さんは見つけやすいしコーヒーも美味しい。
クロワッサンの亜種のような、バターの風味が美味しいサクサクのバンベルクの伝統的なパン(ペストリー)です。どのパン屋さんでも購入できますが、おすすめはバンベルク中にチェーン店があり利用しやすくて、ロゴがかわいいベッカライ・フックス(Bäckerei Fuchs)がおすすめです。
バンベルクは、ニュルンベルク駅からRE(快速列車)で約45分 と、意外とアクセスしやすくて交通の便も良い街です。
小旅行でメインの観光スポットを巡っても良し。数日泊まって歴史的な街並みを散策し、美しいお城や教会を巡り、毎日違った醸造所の伝統ビールと絶品料理で締めくくるのも良し。
参照・引用・役立つリンク
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