ミュンヘンのギャラリーで2021年11月13日まで行われているSIGNALS – 泉 桐子Tohko Izumi 個展 そして、”side show” として行われている 佐久間年春 Toshiharu Sakuma の展示会をご紹介します。 モダン日本画と様々な素材で繕われた江戸時代の陶器たちをあわせて楽しむことが可能です。
SIGNAL 泉 桐子 個展
2021年9月にベルリンで行われたPOSITIONS Berlin Art Fairでも注目を集めた若き日本画家 泉 桐子の個展 SIGNALSがミュンヘンのMicheko Gallery で開かれています。
*会場の情報は記事最下部に掲載していますので、ぜひご覧ください。
日本画家・泉は、武蔵野美術大学大学院修士課程造形学科日本画コースに在学中から注目を集めていた新進の日本画家です。 2017年に修了後、2018年には2018年:「第七回東山魁夷記念日経日本画大賞展」入選。 日本国内でいくつもの個展を精力的に行ってきました。
2018年に同じMicheko Galleryで開かれた日本画のグループ展が、日本画家・泉にとって初めてのドイツでの展示会となります。 時を経て、2021年は9月にベルリン、そしてまた同年同月から11月までミュンヘン・同ギャラリーで個展を行います。
まるで油絵のように色を重ね、エッチングで削っていく手法を好みます。 また構図やモチーフも「和」にとらわれない各地の民族学的なパターンやデザイン、構図を感じさせる点はまるでグラフィックデザインのようでもあります。
それなのに、そこはかとなく日本画の印象を受けるのは、日本的な空間が絵の中に広がっているからかもしれません。
気になった方は是非実物を愛でるため、会場に足を運んでみてはいかがでしょうか?
会期は2021年9月現時点〜11月13日まで・会場情報は下記に
佐久間年春 Toshiharu Sakuma
日本でも、ドイツでも流行りつつある「金継ぎ」。 「金継ぎ」の名が一人歩きして有名ですが、本来は”漆繕い”の1種になります。 漆繕いとは、陶器のカケを漆をパテとして使い修復し、銀や金などの金属で美しく修復し装飾していく技術です。 金継ぎは、金繕い。 銀継ぎは、銀繕い、などとも呼ばれます。
今回の展示では、主に江戸時代(1603〜1867)の骨董品(蕎麦猪口 そばちょこ セレクション)が楽しめます。
ちなみに蕎麦猪口とは、蕎麦のつゆを入れる小さめの器です。 ご家庭では湯飲みがわりにも、意外と何でも使えて重宝する器です。
また滅多にみられないであろう弥生式土器の金繕いは、一見の価値ありです。
サイドショーとしては贅沢な気もするような、しかし個展の日本画とのマッチングも最適なような気もする、繕いの器たちを楽しんでみてはいかがでしょうか?
オープニングの記念として、日本酒、珍しい古酒の試飲会も行われていました。 きちんと冷やしたグラスで飲む日本酒もまたギャラリーにふさわしい演出でした。
提供していたのはドイツの日本酒インポーターAged Sake 。長期熟成酒と日本のかなりマニアックに選ばれた逸品名酒ばかりです。
泉 桐子Tohko Izumi 個展 SIGNALS |
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ギャラリー | Micheko Galerie Theresienstrasse 18 München 80333 |
会期 | 2021年9月24日~2021年11月13日 |
オープン時間 | 水曜日〜金曜日:13時〜19時 土曜日:12時〜16時 *これ以外の時間は要問い合わせ |
詳細・問合せ | 会場の新型コロナウイルス感染症対策 開館時間など最新情報は mail@micheko.com Tel: +49 89 38 16 93 88 またはHPにてご確認ください。 |