有名すぎるおとぎ話の城のモデルと言えば、Schloss Neuschwanstein ノイシュバンシュタイン城。 1869年から建設が行われ、1886年にほぼ完成した状態でルートヴィッヒ2世が半年足らず生活しています。 そんなドイツの観光名所の一つですが、実は2020年までの修復工事中です。 城内では気候の変化によるものや老朽化などに対する、合計2329箇所の大規模な修復・修繕工事が行われています。
特に有名な歌人の間*der Sängersaal、では広間の半分以上が工事の足場が組まれている状態ですが、工事中にも見学者が楽しめるように足場は半透明の印刷用紙を利用して足場を隠しながらも修繕風景が見られるような工夫がなされているのでいます。 「今しか見えない城内」を見学に行ってみませんか?
おとぎの城は美しきハリボテの城 ?
白鳥城とも呼ばれていますが、実際は「城」の役割と概念から大きくかけ離れた建造物です。
その外壁には鉄骨で組まれたコンクリートとモルタルを使用している事から脆く、また居住地としても必要な要素が揃っておらず、城主としての仕事をする場としても不足する・・・本来の城としての役割を果たすことはありませんでした。
建築様式もロマネスク、ビザンチン様式とゴシック様式が綯い交ぜになっていますが、ただただ「白鳥の騎士」が存在するにふさわしい外見の麗しさ、虚実が入り混じるファンタジー感がより世界中の「おとぎ話のお城」に憧れる人々を魅了する美しい城なのかもしれません。
ミュンヘンからフュッセンへの行き方
Füssen – フュッセンまで電車で行く場合には、週末や平日の時間の制限が無く、人数が多い場合はバイエルンチケットで行くのが最適です。 最寄駅のフュッセン駅からはシャトルバスが出ています。 Flixbus バスの場合はフュッセン・城のインフォメーションセンター近くまで出ています。 また、ミュンヘンからは観光バスやツアーも言語を問わなければ沢山出ています。(日本語ツアーももちろんあります)
電車で行く
電車で行く場合は、通常のチケットを購入するかお得なバイエルンチケットを購入して行く方法があります。 フュッセン駅までの電車は通常Gleis 28 – 28番線から出発する事が多く、中央駅の少し奥まったところから出発します。
また列車の前後で行き先が変わる事もあります。 乗り込む電車の車体(入口近く上部に)にFüssen と書いてあれば、乗換不要でそのまま到着するので事前に見ておくようにしましょう。
バイエルンチケットのメリット:
- 1人の場合でも、バイエルンチケットの利用をおすすめします。 理由として価格がほぼ変わらないことが一つ。
- そして、通常のチケットはミュンヘン中央駅〜フュッセン駅までしか利用出来ないがバイエルンチケットは中央駅までの地下鉄や電車の利用が可能+フュッセン駅からのバスの利用も可能。
バイエルンチケットのデメリット:
- 利用できる期間は平日の朝9時以降〜(*週末、祝日などは有効日時の0時から利用可能=朝から使えます)
ノイシュバンシュタイン城、シュヴァンガウ城の予約の時間が比較的遅めで取れたら、バイエルンチケットの方がお得になります。 ちなみによく似た名前のBayern Ticket Nachtは、バイエルンチケットと同じ区域で利用出来ますが、利用可能な時間が18時〜翌朝6時(週末は翌朝7時)までになります。
バイエルン-チケット・Bayern-Ticket 価格表 | ||
利用可能人数 | 価格 | 利用可能時間 |
---|---|---|
1人 | 25EUR | 平日 9時〜24時 週末・祝日 0時〜24時 |
+1人 最大4人まで追加 | +7EUR/1人 | |
バイエルン-チケット-ナイト・Bayern-Ticket Nacht 価格表 | ||
利用可能人数 | 価格 | 利用可能時間 |
1人 | 23EUR | 平日 18時〜翌朝6時 週末・祝日 18時〜翌朝7時 |
+1人 最大4人まで追加 | +4EUR/1人 |
バスで行く
Flixbus -フリックスバスを利用する場合、ミュンヘン中央駅から1駅離れたMünchen Hackerbrücke ミュンヘンハッカーブリュッケ駅からシュヴァンガウのインフォメーション近く(少し離れてはいますが)までバスが通っています。 バスの乗り場はショッピングアーケード(ビル)の下にあり、雨が降っていても大丈夫です。 バス会社数社が乗り場として利用しているため、道に迷いやすい方は早めに行って運行表示板でご確認を!
バスの座席は当日よりも事前予約・購入しておくと良いでしょう。 料金は予約日や状況に応じて変更されます。(片道最安値は5.99EUR〜ですが、通常10EUR程度〜20EUR ) Flixbusのインフォメーションセンターも乗り場にあるため、万が一キャンセルしたい場合や手続きがオンラインだと難しい・・・という方は手数料はかかりますが、直接インフォメーションに行っても良いかもしれません。 (インフォメーションセンター自体は毎日6:30 – 22:30 まで営業)
ミュンヘンからシュヴァンガウまでは、およそ2時間程度 8:30〜10:35 または09:00〜11:05などいくつかの運行時間あり。 シュヴァンガウからミュンヘンまでは17:35〜19:45 または16:50〜19:00などになりますが、バスは交通事情により遅れる可能性も考慮する必要があります。
Flixbusのメリット:
- 乗換なしなので間違えにくく、フュッセン駅ではなく、シュヴァンガウ麓まで行くのでわかりやすい
- バス車内は無料Wifiが使える
- 一泊してからミュンヘンに戻る、など往路が当日でないならバスの方がお得(スーツケースも1つまで積み込めます*)
Flixbusのデメリット:
- 運行スケジュールが限られているため、城見学の予約時間によっては使えない
- 交通事情によって遅れる事が多々ある
* バス内への荷物の持ち込みは80x50x30 cm, 20kg 預け荷物、手荷物は42x30x18cm, 7kg程度まで持ち込めます。 シュヴァンガウのホテルに宿泊して翌日にミュンヘンに戻ったり、別の地域に行く場合などには、バスが使い勝手が良いかもしれません。
ツアーで行く
日本語で行けるツアーもあれば、ドイツ語・英語で開催されるツアーもあり。 特にミュンヘンからは多数ツアーが出ています。 ツアーの場合、ノイシュヴァンシュタイン城や近郊のオーバーアマガウ、リンダーホーフ城など組み合わせて行くことも可能です。
フュッセン駅到着後
駅から城のある場所までは徒歩では厳しいため、駅とインフォメーションセンターのあるシュヴァンガウまでを結ぶバスが出ています。
バスの時刻表はこちらのサイトからDL可能です →バス78番線 時刻表
入城のチケットを予約しておこう
チケットの購入方法 – 事前予約をお勧めします
当日購入も可能ですが、観光シーズンはほぼチケットが買えず、比較的空いている時期でも希望時間が取れるかどうかは確約できないため、オフィシャルホームページで事前予約をしておきましょう。 ウェブ予約は少なくとも2日前の午後15時までにしなければ、受け付けてもらえないのでご注意ください。
例:20日に予約をしたい場合は、18日の午後15時
予約当日の90分前にチケットセンターでチケットを発券する必要がある事をお忘れなく
ノイシュヴァンシュタイン城、ホーエンシュヴァンガウ城ともに予約制で、予約当日の90分前にチケットセンターでチケットを発券する必要があります。 もし、9時に予約の場合は早朝7時半にピックアップとなります。 まずは、チケット受け取り時間にノイシュヴァンシュタイン城まで到着可能かどうかを考慮してから、入城時間を確定させると良いかもしれません。
実際に予約をしてみる
英語の方が分かりやすい方は、オフィシャル・ホームページを開き画面左上の英国国旗をクリックして言語を英語に変更します。 ページ最下部のReservation Formをクリックすると希望する各種チケットの名前があり、クリックするとそれぞれの予約ページに移ります。
チケットの料金表はこちらのページで最新版が確認出来ます。
「Language of your TourはJapanese」を選択しておくと当日ノウシュヴァンシュタイン城の見学の際に日本語のオーディオガイドが手渡されます。予約の時間帯はHour /Minuteと書かれたバーをマウスで横移動させることで時間帯を指定します。5分刻みでできるようになっています。
ホーエンシュヴァンガウ城とノイシュヴァンシュタイン城のコンビチケット(Kingsticket)を購入する場合は、先にホーエンシュヴァンガウ城の時間を決めてから、ノイシュヴァンシュタイン城の時間が決定されます。
申し込みの手数料として、大人・子供共に一人当たり2.5ユーロの手数料が発生します。 また、入場料のかからない子供もチケット自体は必要なので、予約時に子供の人数も忘れないように予約をしましょう。 各情報を入力後に「 Send Order」 をクリックすると、指定したメールアドレス宛に予約確認書が送られてきます。 それを印刷して、当日チケットセンターの窓口でチケットに引き換えをします。
開城・営業時間 | ||
入城時間 | チケット引き換えセンター | |
---|---|---|
夏季:4月〜10月15日まで | 9時〜18時 | 7時30分〜17時 |
冬季:10月16日〜3月まで | 10時〜16時 | 8時30分〜15時 |
*1月1日と24日、25日、31日を除く
チケットセンターから各城への行き方
徒歩、バス、馬車などで行く方法があります。 時間に余裕があればバスでぐるりと山中を回って見るのも良いでしょう。
ノイシュヴァンシュタイン城まで | |||
登り | 降り | 往復 | |
---|---|---|---|
バス 45分程度 | 2.5EUR | 1.5EUR | 3.0EUR |
馬車 20分程度 | 7EUR | 3.5EUR | / |
ホーエンシュヴァンガウ城までは徒歩か馬車のみになります。 お天気が良く、時間があれば湖の周辺でのんびりするのも良いでしょう。
ホーエンシュヴァンガウ城まで | ||
登り | 降り | |
---|---|---|
馬車 10分程度 | 4.5EUR | 2.0EUR |
休憩所兼展望台で休憩を取る事も可能
馬車降り場とノイシュヴァンシュタイン城の中間には休憩所も兼ねた展望台が設置されました。 ここからは城門、反対側にはのどかなフュッセンの田園風景が眺められます。 入場時間の案内掲示板も設置されているので、安心してゆっくり城の前景を楽しむことが出来ます。 春夏秋冬、違った味わいのあるノイシュヴァンシュタイン城を楽しんでください。