近年は口腔ケア(オーラルケア)の重要性が広く認知され、歯磨きは当然、さらに歯間ブラシ、マウスウォッシュなどお口の健康を守るためのケアが常識となりつつあります。歯も歯茎も大切に守るためにできることのひとつ、Ölziehen(オイルプリング)についてご紹介します。
Ölziehen(オイルプリング)ってなに?
ドイツ語ではÖlkur , Ölsaugen , Ölkauen, など、いくつか呼び名のあるオイルプリング。 TIKTOKなどのSNS上で口コミで広がっていますが、実はオイルプリング自体は新しいオーラルケアではありません。
インドのアーユルヴェーダからの自然療法でも行われている「オイルで口内をゆすぐ」ことを意味します。
ドイツでは、口内の健康やケアのためだけというよりも、アレルギー源をブロックしたり、オイルの膜で歯茎や口内そのものを保護するという使い方をすることも多いようです。
ただし、オイルではなく口腔衛生のためにマウスウォッシュも浸透してきている現代社会では、マウスウォッシュを代用してもOKです。使い方や使用頻度が変わってくるのでその点だけ注意しましょう。
オイルプリングの行い方
- スプーン一杯のオイルを口に含む
- オイルが歯肉ポケットに浸透する必要があるため、15分〜20分ほど長めにぶくぶくうがいをする*1
- オイルを飲み込まずに外に吐き出す*2
- 歯磨き粉をつけずに歯ブラシで優しく歯や歯茎を軽く磨いてゆすぐ
*1その際に飲み込まないように注意
*2オイルは固まると下水道が詰まる原因になるのでキッチンペーパーに含ませたりしてビニールに入れてゴミ箱に捨てる、またはコップ等に吐き出してからビニール袋やティッシュなどに含ませてゴミ箱に捨てる。
ドイツで購入可能な おすすめのナチュラルオイル
コールドプレス(Kalt gepresstes)、BIO、未精製のオイル(natives)がおすすめです。個人的に朝のおすすめはココナッツですが、オリーブは昼〜夕方の方が合っていました。
アレルギーがある方には、ブラッククミンは半年ほどの摂取でアレルギー緩和の効果もあるそうなので、ブラッククミンが最推奨です。オイルプリングは吐き出す必要がありますが、なんとなく口内のアレルゲンにも強い効果を発してくれそうな気がします。
定番 | Olivenöl | オリーブ |
定番 | Kokosöl | ココナッツ |
朝は好みが分かれる | Sesamöl | セサミ |
朝は好みが分かれる | Sonnenblumenöl | ひまわり |
苦味が強め | Walnussöl | くるみ |
アレルゲン対策に◎ | Leinöl | アマニ |
アレルゲン対策に◎ | Schwarzkuemmelöl | ブラッククミン |
抵抗を感じる場合はプラスエッセンス系オイルを
どうしても早朝一番のオイルの濃さが苦手な方には、オイル+爽やかなレモンやミント系のエッセンスが入ったオイルプリング用商品もあります。無理なく、気持ちよい朝をむかえることも大事なことです。