ドイツでは18歳までは保険治療で歯の矯正が可能です。 大人になってからも、歯の矯正が推奨されるような状態の場合は保険治療が可能です。 ドイツでの歯の矯正治療事情について調べてみました。
歯の矯正の種類
歯の矯正の種類は大きく分ければ二つになります。
- マルチブラケット装置
- マウスピース型矯正装置
マルチブラケット装置は、歯の表または裏側にワイヤーやブラケット(装置)装着するタイプです。取り外しはできません。 対照的にマウスピース型の矯正装置(アライナー)は、取り外して歯磨きも可能です。
ちなみにどちらの方法も、それぞれの歯の状態によりますが、治療期間は同じ位になるそうです。
ちなみに、マルチブラケット装置には、金属ブラケットや審美ブラケットなど様々な種類があります。 各ドイツ語は以下になります。
日本語 | ドイツ語 |
金属の矯正 | Metallbrackets |
セラミックの矯正器具 | Keramikbrackets |
審美矯正器具 | Aesthetische Brackets |
リンガル矯正器具 | Lingualbrackets |
アライナーシステム | Transparente Aligner-system |
ドイツで歯の矯正をする場合の料金と保険
それぞれの歯の状態、そして矯正時の年齢によって大きく違ってきます。
部分矯正やプチ矯正の場合は、おおよそですが2000EUR〜 歯列矯正の場合は歯の状態によって4500~20,000EUR近くと大きな差があります。 ただし、18歳以下の矯正の場合は、その一部〜全部を保険がカバーしてくれます。
18歳以下でも、費用がかかる例として、例えば、普段の生活にも支障が出るかもしれない歯の問題を抱えている場合、普通の金属ブラケットで矯正を行うと全額保険が負担してくれます。 ただし、おしゃれが気になる年頃なので、歯の裏側に目立たないようにする矯正器具(リンガル矯正と言います)を選ぶと一部自己負担が発生します。
大人の場合は、矯正が必要であると認められた場合は保険がカバーしてくれます。 これまで日本で矯正をしていなかったり、実はすごく気になっていて、、、という方は、駐在期間やドイツに在住期間に矯正してしまうのも良いかもしれません。
新しいアライナーシステム インビザライン ®︎
日本とドイツでも同時期の2000年初め頃から普及し始めたインビザライン は、アメリカのアライン・テクノロジー社が1997年に開発しました。
歯の状態によっては使えなかったり、アタッチメント(小さな突起物)を歯の表面につけたりする必要もありますが、多くの場合は透明のマウスピースを装着します。 その手軽さと目立たなさから、近年人気の高い矯正手段の一つとして知られるようになりました。
装着時の注意点
食事の時と歯磨き時は基本的に装着しますが、外し方もつけ方も簡単なので、苦労はありません。 大切な点は、食事のあとの再装着前の歯磨きをしっかりすることです。
また大体約1〜2週間ごとに新しいアライナーを使用します。 通院はマウスピース4つにつき、一回ほど必要なので、通院の時間もしっかりと計算にいれておきましょう。
料金は?
目立たずに、しっかりと歯の矯正が行えるので人気が高いアライナーシステムですが、気になるのはその価格ではないでしょうか?
あくまで歯の状態や、矯正箇所、そして病院ごとにも違ってくるので参考程度となりますが、
- 日本では部分矯正の相場はおよそ30万円程度〜 全体矯正だと100万円程度〜
- ドイツでは部分矯正と全体合わせて、およそ3500EUR程度〜 5500EUR程度〜
日本とドイツで価格を比較してみてから、ドイツで試してみるのも良いかもしれません。
芸能人は歯が命、らしいですが、私たち一般人も歯は命。 実は歯並びを整えたら、頭痛が直ったなんて実例も多くありますので、一度通院している歯医者さんに相談だけでもしてみる価値があると思います。