「麗しの5月」と呼ばれるドイツの5月。そして一年で一番昼が長くなる夏至のある6月にかけて、ドイツでは本格的に夏が始まります。フェノロジカル・カレンダー4つめの季節「初夏」です。
ドイツで、エルダーフラワー(Holunder、ホルンダー)がクリーム色の小花を咲かせる5月下旬から6月上旬にかけての季節は、フェノロジカルカレンダーでは初夏にあたります。
いい匂いのするクリーム色の小さな花が集まって花冠を形成するエルダーフラワーの他にも、色鮮やかなシャクヤク(Pfingstrosen、フィングストローゼン)の花も咲いて、人々の目を楽しませてくれます。
地域によっては、そろそろ最初のイチゴ(Erdbeeren、エアドベーレン)が熟し始め、農場では今年初の乾草(Heu、ホイ)の収穫も始まります。
この季節に咲く花は、エルダーフラワー(またはニワトコ、Schwarzer Holunder)、シャクヤク( Pfingstrose、フィングストローゼ)、ニセアカシア( Robinie、ロビニエ)、ワイルドローズ(またはイヌバラ、Hundsrose、フントローゼ)、ヒナゲシ( Klatschmohn、クラッチモーン)、トルコケシ( Türkischer Mohn、トゥルキッシャー モーン)、サンザシ(Weißdorn、ヴァイスドルン)などがあります。
果物では、イチゴ(Erdbeeren、エアドベーレン)やサクランボ(Süßkirschen、スースキルシェン)が熟す季節です。
また、初夏の終わりごろには、農場で最初の乾草(Heu、ホイ)の刈り取りがはじまります。
鳴禽類(Singvögel、ジングフェーゲル)のひなが巣立つ時期です。 また、コオロギ(Grillen、グリレン)が鳴き始めます。
グリュンコール©️azboomer_pixabay
例: ブロッコリー(Brokkoli、ブロッコリー)、ケール(Grünkohl、グリュンコール)、赤キャベツ(Rotkohl、ロートコール)、サボイキャベツ(Wirsing、ヴィアシング)、ネギ(Lauch、ラオホ)など。
さらに、バジル(Basilikum、バジリクム)、カボチャ(Kürbisse、キュルビッセ)、ズッキーニ(Zucchini、ズッキーニ)、キュウリ(Gurken、グルケン)、パプリカ(Paprika、パプリカ)、セロリ(und Sellerie、セラリー)もあります。
ランナービーンズ(Stangenbohnen、シュタンゲンボーネン)、ブッシュビーンズ(Buschbohnen、ブッシュボーネン)、サマーラディッシュ(Sommerradieschen、ゾマーラディースヒェン)、フェンネル(Fenchel、フェンヒェル)、ラディッキオ(Radicchio、ラディッキオ)、シュガーローフ(Zuckerhut、ツッカーフート)、ズッキーニ(Zucchini、ズッキーニ)、エンダイブ(Endivie、エンディーヴィエン)、サマーレタス(Sommersalate、ゾマーザラーテ)、チコリ(Chicorée、チコレー)、ブロッコリー(Brokkoli、ブロッコリー)、ウィンターニンジン(Wintermöhren、ヴィンターメーレン)、ビートルート(Rote Bete、ローテ・ベーテ)、ウィンターリーク(Winterlauch、ヴィンターラオホ)、クレス(Kresse、クレッセ)など
キャベツ(Kohl、コール)、パプリカ(Paprika、パプリカ)、トマト(Tomaten、トマーテン)など
レモンバーム(Melisse、メリッセ)、セージ(, Salbei、ザルバイ)、タイム(Thymian、トュミアン)、ニワトコ(Holunderblüten、ホルンダーブリューテン)、バラの花(Rosenblüten、ローゼンブリューテン)など
アスター(Sommerastern、ゾマーアスターン)、ロベリア(Lobelien、ロベーリエン)、ジニア(Zinnien、ツィニエン)など
・多年生植物の2番目の開花を刺激するために、地面すれすれまで茎を切り取ります例:デルフィニウム(Rittersporn)、ブルーベル(Glockenblumen)、キャットニップ(Katzenminze)、ヒメジョオン( Feinstrahl)、フロックス(Phlox)など。
*ただし、生け垣の中に巣を作っている鳥のひなが巣立った後のみ