7年に一度しか行われない樽職人のダンス Schäfflertanz。 本来なら2026年まで見ることのできない樽職人のダンスですが、今年2022年は5月5日から、新型コロナウイルスの大流行の沈静化を願い、4年早く例外の公開公演を行います。
Münchner Schäfflertanz 7年に1度しか遭遇できない、樽職人のダンス!
1517年から始まり7年ごとに行われる樽職人のダンス。 2017年には500周年記念のおかげで特別に樽職人のダンスが披露され、2019年は7年の周期にあたるため、樽職人のダンスが3月5日まで開催されました。
そして、本来なら2026年まで見ることのできない樽職人のダンスですが、今年2022年は5月5日から8日までは、新型コロナウイルスの大流行の沈静化を願い、4年早く例外の公開公演を行います。 数日間、また数カ所で行われる予定ですが、まずは確定している日程をご案内します。
Schäffler tanzen | ||
日時 | 2022年5月5日 12時〜 | 2022年5月7日 10時30分〜 |
---|---|---|
場所 | Bayerischen Staatskanzlei バイエルン州首相官邸前 |
Marienplatz マリエン広場前 |
参加 | Ministerpräsident Dr. Markus Söder マルクス・セーダー大臣 |
Oberbürgermeister Dieter Reiter ディーター・ライター市長 |
詳細 | 公式ウェブページ |
樽職人のダンスの始まり
昔々の中世の時代、ペストや疫病などが流行り暗いムードの街を活気づけるため、樽職人たちが街中を陽気に歩いて回ったことが始まりです。 当初はダンスではなく踊ったり歩いたりして決まった形はなかったようです。
伝統的な衣装は今も受け継がれ、伝統となる間に作られたダンスの形もずっと同じまま。 ダンスグループは33人の樽職人たちで構成され、十字架やへび、王冠など様々なモチーフを象徴したダンスのフォーメーションがあります。
ちなみにこのダンスを踊っていいのは、バイエルン育ちの未婚の樽職人・・・という厳しい条件だったそうです。 近年は10代〜60代近くまでと幅広い年齢、職業もバラバラですが、少なくとも7人は本物の樽職人である事が定められているそうです。
ちなみに、実はマリエンプラッツの市庁舎の仕掛け時計グロッケンシュピールGlockenspielの中にも、実は樽職人たちのダンス姿が・・・! 7年毎にしか会えないと思っていたら、こんなところで毎日密かにお見かけできていたようです。
どうして7年毎?
諸説あるそうですが、おそらくペストなどの流行する間隔がおよそ7年程度だったから、または神話にも出て来る幸運の数字「7」にあやかって、など色々とあるようです。
鼻に黒炭注意!
ダンスを見物していると、一部の樽職人がほぼ全員の鼻の上に黒いすみを塗りにやって来ます。 近くで(特等席で)見ている人はほぼ確実に鼻の頭に黒炭をつけられます。 結構拒んでも強引に塗られてしまったりするので、逃れられません。
こすれば簡単に軽〜く取れますが、結構うっすらと残るので、これも幸せ(または魔除け?)のおすそ分けと思ってみてはどうでしょう?
公式には一部市内でダンスがお披露目されますが、例えば小学校(Grundshule)などでも踊ってくれることもあるそうです。 お子さんの学校に来てくれる場合は保護者にも ’珍しいダンスが見れるわよー!’と事前連絡が来るそう。 ドイツ人でも珍しい!と思う記念のダンス、もし機会があれば是非見にいってくださいね。
特定の地域にやって来るときはバスで来てくれます。