連載50周年を超えるさいとう・たかを先生の「ゴルゴ13」。硬派なプロの暗殺者(超A級スナイパー)・デューク東郷は、実はいつでも、どこでも、大体何でもやってくれるクールガイ。国の安全対策や広報活動でも大活躍する超・頼もしい存在です。
外務省をはじめ、厚生労働省の違法薬物防止ポスターや陸上自衛隊の隊員募集、養命酒とのコラボまで幅広くこなすゴルゴ13。ゴルゴ13は国家の敵そのものなはずですが、案外気のいいスナイパーな様で、国のお仕事を結構引き受けています。
その中でも、海外に住む日本人や旅行者・出張者が絶対に知っておくべき「ゴルゴ13の中堅・中小企業向け海外安全対策マニュアル」も「増補2版」まで進化しています。今回は、在独・海外渡航者が知っておきたい最新マニュアルの魅力と、必須の安全登録ツール「たびレジ」「在留届」について詳しく解説します。(2026年更新)
健康を愛する闇の住人(多分)のゴルゴ13は厚生省の脱法ドラッグ反対というポスターにも出演していたりもします。 自分の強敵になりうる(かもしれない)岩手県の自衛隊募集ポスターにも特別出演しています。

→厚生労働省[↗︎] →岩手県自衛隊
これまでの自分の不健康を反省して、もっと元気に業務遂行を心がけて(?)養命酒とのコラボも行なっているとのこと。国だけでなく、民間業者とも癒着が激しいゴルゴ13は色々なところに顔を出しています。
20XX年、世界は核の炎に包まれはしませんでしたが、世界各地でテロや災害が頻発したこの数年。外務省でもこの事態を何とかするべく、最もこの任務に適していそう(外務省調べ)ゴルゴ13に一般人を守るべく安全対策を指南してくれる様に依頼・・・というのが、ストーリーの始まりです。
【正式なあらすじ】
この数年,テロが中東や北アフリカのみならず,欧米やアジアに拡散し,今や在外邦人もテロの標的になっている。 このような状況下,外務大臣は在外邦人の安全対策のためにデューク東郷(ゴルゴ13)に協力を要請。 ゴルゴは大臣の命を受け,世界各国の在外邦人に対して,「最低限必要な安全対策」を指南するための任務を開始した・・・。
外務省海外安全ホームページ[↗︎]
2017年に誕生した本マニュアルは、コードネームに合わせて13話で初出。テロや暴動、一般犯罪、感染症、そして国家間の情勢緊迫など、海外で直面しうるあらゆるリスクへの対処法を、ゴルゴ13が劇画で分かりやすく解説してくれる解説書です。
残念ながらテロ活動が盛んであるとの認識なのか、ドイツも第8話「オフィスの安全対策」の舞台になっています。
増補版(番外編)では、新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえ、「感染症×テロ・複合リスク」への対処法を追加し、最新・増補2版(新エピソード「タイミングを逃すな」では、昨今の世界情勢の悪化から「緊急時の国外退避・退避行動の備え」をテーマにした新エピソードが追加されています。
ビデオでは、能化領事局長が各話丁寧に解説してくれます。 ニコリとも笑わないニヒルさ・・・からのちょっとはにかんだ感じに萌える方もきっと多いと思うんですが、そこは個人差があるので割愛します。 きちんと内容を把握して海外での安全を確保できるようにしてください。
YouTubeでは声優・舘ひろしさんがゴルゴ13の声を演じる「動く!ゴルゴ13(動画版)」も公開され、テキストから漫画、漫画から動画と時代にアップデートされた手法で安全を私たちに伝えてくれます。
なお、タイトルには「中小企業向け」とついていますが、個人旅行者、留学生、海外在住者にもそのまま使える実践的な安全ノウハウが凝縮されているので、旅行前には必ず見直すバイブルとしておくのが良いでしょう。

発刊当初は日本の空港やドイツ国内の商工会議所などで、このような冊子版も配布されました。(世界中で配布・10万冊発行)(c)外務省Xゴルゴ13
ポスターやマニュアルに出演だけでなくプライベートも切り売りするゴルゴ13ことデューク東郷さん。 デュークトークを満喫したい方は、外務省海外安全ホームページ[↗︎]→ LINE公式アカウント「外務省」[LINE↗︎]で

必要事項のみ話しかけてくるので、そんなに通知はこない。
たまに雑談もしてくれます。 でも照れ屋さん
もっとゴルゴ13と仲良くなりたい人に必須の「たびレジ[↗︎]」と「ORRネット[↗︎]」(おまけで「海外安全アプリ[↗︎]」も)の登録もお忘れなく。外務省とゴルゴ13が推奨しているのが、海外での万が一に備える情報登録システムです。滞在期間に合わせて必ず登録しておきましょう。
と、言われても自分が登録すべきモノがどれか分からない・・・となった時に、ちょっと見ていただきたいのがこの図表。

ORRネット(必須・義務)=長期間海外で在住予定の人用
旅券法第16条により義務(必須)となっています。在外公館(大使館・総領事館)からの安全・領事情報配信、緊急連絡・保護の手配を行なってもらえます。
お役所的な難解なシステムではなく、手軽に、分かりやすく、しかもネット環境があれば、どこからでも届けが出せるようになったのが、在留届電子システムORRネットです。
これまでは海外で住む場所が決まってから、やっと領事館などに登録に行ける・・・という一番忙しい時にしなければいけない在留届。これからは、自宅からでも、職場からでも、オンラインで登録が可能になりました。
たびレジ(推奨)=実際に海外に在住・旅行する人用
たびレジは、ざっくりまとめると誰でも登録可能。 ただし、3ヶ月以上海外の1箇所に留まる場合はORRnetから在留届を出します。出発前から渡航先の安全情報メールを受信。緊急時の安否確認を行なってもらえます。
在留届を出していても、海外旅行など一時的に所在地が変わる場合はたびレジへの追加(?二重?)登録が必要です(推奨)
たびレジ(簡易登録)=誰でもどこに住んでいてもOK
自分は日本在住だけど、大事な人が海外にいるの・・・という場合もたびレジ(簡易登録)に登録が可能です。
たびレジも、ORRネットも登録すると、登録に利用したメールアドレスに緊急時や、滞在中の国・地域で暴動や非常事態が起こったら素早くメール連絡がきます。
海外ニュースが飛び込んできてもその国の言語に慣れ親しんでいない場合は、何が起こったのか? どうなったのか? などわからないけど、危険は感知できるという不安な状態になるかと思います。
最近は情報がかなり素早く伝達されるので、日本で待っている家族の方も「簡易版たびレジ」に登録しておくと安心です。
ゴルゴ13のように百戦錬磨のスナイパーでなくても、「事前の正しい知識」と「迅速な情報入手(たびレジ・在留届)」があれば、トラブルを回避できる確率は大幅に上がります。
ドイツでの暮らしの中で、ゴルゴ13の教えを時々思い出すことで、生存率があがるのではないでしょうか。
現地で目立つ服装や高価な持ち物は見せない、標的にならない行動を心がけること。
通勤ルートや外出時間、利用する店舗などをパターン化しないように、時には変化を持たせた行動変化を。
周囲の異変(不審物、周囲の動き、急な人だかり)に常に気を配り、「何かがおかしい・・・」と感じたらすぐにその場を離れること。
みなさまの安全なドイツ生活(欧州生活)をお祈りしております。
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