ドイツの夏は本来なら、基本的には過ごしやすい気候でしたが、近年は熱波の影響でどんどん暑さが酷く、長くなっているように感じます。 加えて気温の割には意外と厳しい紫外線による肌トラブルが起こったりもします。 2019年は夏の最高気温を二日続けて記録更新、2022年は6月・7月はすでに例年よりも2度近くたかくなるそう。 もはや、ドイツでもあせもや汗による肌トラブルからは逃げられないようです。 今回は夏のあせも対策でおすすめの商品をまとめてみました。(2024年4月新しいおすすめ商品追加)
夏に起こりやすい肌トラブル あせも
夏場はドイツでも、あせもやじんましんなどの発疹に加えて、日焼けによるやけど、外遊びの擦り傷、虫刺されのトラブルが発生しがちですが、今回は汗と紫外線(日焼け)による肌のトラブル・あせもを中心に選んでみました。
日本語 | ドイツ語 |
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あせも | Hitzeausschlag Hitzebläschen Hitzepickel Miliariaなど |
結構涼しいドイツの夏でも子どもは外で遊んで汗だくになり、赤ちゃんは(夏に限らず、むしろ冬の方が室内が暖かくて)あせもやオムツかぶれになることも多くあるからかもしれません。 ただし最近のドイツの夏は酷暑に近い暑さの日も多くなり、大人もあせもになりやすい環境になっています。
あせも対策1 汗を流す
お風呂もドイツの場合は、硬水のせいか肌の乾燥が酷くなるため、入りすぎは肌のために良くないとされています。 シャワーで低刺激のシャワーソープを使ってさっと流すだけ(特にあせもの部分はこすらない)、または、保湿剤入りバスソープの入ったお風呂に入れます。
汚れの酷い部分だけは毎日洗って、シャンプーや全身をしっかり洗うのは週に数日に留めておく方が肌の健康には良い様です。
また、毛穴が詰まっていると出てくる汗が詰まって、あせもになりやすいため、暑そうな日の朝にはまずはシャワーで夜の汗を流して、毛穴を清潔にしておきます。 風通しの良い、肌に優しいリネンや綿の服なども予防にはおすすめです。
対策2 汗の拭き方
すぐにシャワーを浴びたりする事ができない場合は、肌をこすらないように、こまめに汗を拭き取る事が大事です。 オススメは汗を拭き取ってから、さらに温泉水スプレーなどを吹きかけたり、ミツェレンヴァッサー(ミセラーウォーター)などで汚れをふきとるなどして肌を清潔に保つ。
(素肌に優しいタイプの)化粧水などをコットンに含ませて、汚れと一緒に汗を拭き取ると、毛穴の詰まりも解消され、また肌の乾燥も防げるのでおすすめです。
対策3 飲み食べするものにも気をつける
汗をかきやすい飲食は控える様にします。 香辛料のきつい食べもの、アルコールやコーヒー類なども控えます。 また、食べ過ぎも控える様にしましょう。
対策4 市販薬を使う
日本語 | ドイツ語 | 詳細・補足 |
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(ベビー)パウダー | (baby)Puder Pulver |
ベビー用品に多い |
亜鉛 | Zink | |
Zinkschüttelmixtur(Produkte) | 亜鉛の混ざった(製品) | |
創傷治癒 | wundheil | |
Wundheilung Produkte | 創傷治癒のための(製品) | |
Wundheil Zinksalbe | 創傷治癒のための亜鉛入りクリーム | |
Wundheilgel | 創傷治癒のためのジェル | |
傷薬 | Wundcreme | 掻きむしってしまったとき |
Antiseptische Wundcreme | 消毒用傷薬 |
市販薬の購入は日本と同じように、ドラッグストアや薬局の夏ケア用品コーナーやお子様(ベビー)コーナーなどで見つかります。
ドイツの薬局などで症状を見せて市販薬を購入する場合は、亜鉛入りのパウダーやローションをおすすめされる事が多いです。 日本でも肌の湿潤を緩和し、乾燥させる亜鉛華軟膏が勧められるのと同じですね。
ちなみに、あせもにはシッカロール(ベビーパウダー)が良い!と言われていますが、必ず薄塗りにするのがポイントです。 厚塗りにすると、却って悪化したりしてしまうので注意してください。
予防が一番大事ですが、どうしても症状が発生してしまった場合は、できるだけ患部を清潔に保ち、刺激を与えないよう対症療法で様子をみてみましょう。ただし、1週間以上改善しない、悪化している場合や、数日で感じる不審な点や、重篤な症状が見られたら、自己判断で薬等を使わずに、すぐに病院で診てもらうことをおすすめします。
おすすめのあせも対策商品
やっぱりドイツ、親子で(乳幼児も大丈夫)使えるオーガニック系製品がお手頃価格で揃っています。 ただし、オーガニックといえども、子どもの肌に合うかどうかは使ってみないとわかりません。 意外と無着色・無香料にこだわっていたのに全然合わず、近所で試しに買った香料バッチリの安いものが肌に合った・・・なんていう、親泣かせなこともあるので、以下の3つを意識して利用する様にしましょう。
- パッチテスト(1日程度)
- パッチテストで疑問が残る場合は数日単位で様子を見てみる(別のクリームや新しいシャンプー・ソープなどと併用はしない)
- 肌に合わなければ潔く捨てて、別のものを!
店舗によっては購入の際に色々な化粧品メーカーのサンプルをくれることもあります。 ですが、希望する製品のサンプルが無い場合もあるので、最初の1つ目は頻繁に会うママ友や、友人などとテスト用としてシェア用に1つ購入し、少しずつ消毒済みの容器などに分けて試すのも良いかもしれません。
注意:全ての製品は自己責任でご利用ください。 市販薬を利用し始めて不審な点や症状が現れた場合は利用を中止して、すぐに病院で診てもらうことをおすすめします。 受診の際には利用していた製品の外箱や説明書などを持っていくことも忘れないように!
Tannolact® Lotio 1%
Tannolact® Lotio 1% (Galderma) |
亜鉛入りローションであせもからもお肌を守ります。赤ちゃんのお尻にも安心なので、おむつかぶれにも勧められる事が多いローションです。
亜鉛の成分が多めのクリームや、その他のシリーズ商品もありますが、これが一番使いやすくておすすめです。 (注意:自己責任でご利用ください)
ほとんどのドラッグストアに置かれているので見つけやすい。
Lavera Wundschutzcreme Baby
Lavera Wundschutzcreme Baby |
オーガニック月見草オイルがお肌自身の再生をサポートし、亜鉛は炎症を和らげ、おむつかぶれやあせもの症状を、優しく癒していきます。大人の繊細なお肌やアトピーの方でも使えます。
Schwarzkümmelöl / Kanukaöl Salbe
Schwarzkümmelöl / Kanukaöl Salbe |
高い抗菌性と殺菌性をもつカヌカオイルとブラッククミンオイル(別名ニゲラ)が肌の炎症を緩和し、優しく保護します。アロエベラやミツロウなどの天然成分も配合され、肌の再生を促す効果も期待できるあせも、おむつかぶれ、大人の肌荒れや乾癬の症状緩和にも効果があるそうです。
Silber-MSM SOS Lotion
あせもだけでなく、じんましんなどの発疹に加えて、火傷や日焼け、擦り傷から虫刺されにも鎮痛効果と冷却効果に加えて、皮膚の保護・回復効果があります。 一家に一つあってもいい感じの、夏の万能薬です。
成分は、100%天然成分由来のアロエベラ、アルニカやアーモンド、ホホバなどのオイルブレンド、カレンデュラエキスに商品名にも含まれている銀とMSMなどが含まれています。
ドイツではなく英国の会社の商品ですが、ドイツ国内ではアマゾンやオンラインショップでも買えます。
MEDIGEL Wundreinigungsspray
Medigel Wundreinigungspray |
Medigel Wundreinigungsprayは、あせも用の製品ではなく、消毒薬や創傷治療全般のスプレーです。 洗浄し、亜鉛や鉄イオンなどによって肌のPH環境を安定させるため、出来てしまったあせものケアにも使えます。 スプレー後に軽く抑えるようにして滅菌ガーゼで拭き取り、乾燥させるとかゆみも回復も早まりました。
(本来の使い方ですが・・・)膿や患部の感染などが気になる時に消毒薬として使う場合は、患部にMEDIGELをしっかりと吹き付け、滅菌ガーゼで10分ほど湿らせたまま置きます。 その後、ガーゼを取り患部を自然乾燥させて清潔に保ちます。