ノンカフェインで体に良いお茶と言えばいろいろありますが、ここドイツで入手しやすく今一推しのノンカフェイン茶・ハニーブッシュティーをご紹介します。
ノンカフェイン・ノンカロリーでヘルシーなお茶
日独ともに、ノンカフェインでノンカロリーな健康的なお茶の種類はたくさんあります。
日本人に馴染みのあるのは麦茶やドクダミ茶などかもしれません。 ドイツで入手しやすいノンカフェイン茶で、特にオススメしたいのはすでに市民権を得ているルイボスティーやクロイターティー(ハーブティー)もオススメですが、特に推していきたいのがハニーブッシュティー Honigbuschtee ( Honeybushtee とも)です。
ハニーブッシュティーとは
日本ではまだ珍しいかもしれないハニーブッシュティーとは、アフリカ原産のノンカフェインのお茶です。 ハニーブッシュの茶が作られる潅木は西ケープ地方にしか自生しておらず、アフリカでも珍しいお茶の一種になります。
「 Honigbusch」は、直訳すると、「はちみつの(香りがする)潅木」で、名前の由来ともなっている、はちみつの香りが強く、そのままでも甘みを感じるお茶です。
よく比較されるルイボスティー Rooibos tee も共通点は多く、含まれるタンニンが少なく、ノンカフェインであること。 「 Rotbusch」とも言われ「赤い潅木」のお茶であり、ノンカロリーで健康に良い点です。
この二つのお茶の違いは、同じアフリカでも生産地域が違い、風味が全く違うことと、含まれているミネラルや成分が少し違っています。
また、これは個人的な感想ですが、ルイボスティーはたくさん飲むと、少しお茶酔いの様なものを感じる事がありますが、ハニーブッシュティーはたくさん飲んでもそういうことはないので、タンニンの含有量が少ないのでしょうか・・・。
ちなみに、ルイボスティーのブレンドには、そのままの味を楽しむピュアなルイボスティーから、キャラメルや砂糖と合わせた甘い系も、シナモンやナツメグなどスパイスと合わせたスパイス系も捨てがたいです。
個人的には、少し酸味の効いたドライフルーツや柑橘系の果物の皮ピールが入ったものが香りも良いが美味しく飲みやすいと思います。
ハニーブッシュティーは元々はちみつの香りと甘さがベースとなるので、ルイボスティーに比べるとオリジナル・ブレンドの種類は少なめかもしれません。
ハニーブッシュティーの効能
特に女性に嬉しい効能がたっぷりと詰まったお茶です。 年代を問わずに様々な体に優しく良い効果のある成分が豊富に含まれています。 その一部を代表して紹介すると
植物性エストロゲン
女性ホルモン様作用があり、授乳中には母乳の分泌を促します。 更年期には骨粗鬆症の予防やアンチエイジングケアの効果もあります。 そのほかにもイソフラボン、カルシウム、鉄分、亜鉛など女性にとって良い成分が多く含まれます。
ピニトール
血液中のブドウ糖の巡りをよくする働きを保ってくれるため、血糖値を下げる効果もあります。 インスリンの需要を高める効果から、糖尿病の治療にも用いられていた記録もあるそうです。
今日本でよく言われている「ダイエットには血糖値のコントロールが必要」という点からも、朝ごはんの前にハニーブッシュティーを一杯飲んでおくと血糖値スパイクを抑えてくれる効果もあるかもしれませんね。
ヘスペリジン
気管支の炎症を沈静化したり、たんの除去などの抗炎症作用があり、抗菌・殺菌作用で風邪の予防にもなるなど、特に冬場には嬉しい効果があります。
豊富なミネラルと抗酸化物質成分も!
アレルギーの軽減やガン予防も期待出来るという抗酸化物質成分として、ポリフェノール、フェノール酸、クメスタン、キサントンなどが含まれていたり、ビタミンC、マグネシウム、カリウムなど多くのミネラル成分も含まれ、健康と美容に高い効果が期待できます。
ハニーブッシュティーの美味しい飲み方
ホットでもコールドでも美味しく飲む事が出来ます。 朝一番には温かい方がオススメです。
煮出す場合:
茶葉5グラム程度を1.5リットル〜2リットル程度で煮出します。 沸騰したお湯に茶葉を入れ、中火で3分以上10分以内程度で煮出すと良いでしょう。 5分以上で結構濃いめのお茶が出来ます。
ティーバッグの場合:
ティーポットの場合は、お湯がぬるくならない様にティーコゼーなどで冷めない様にすると良いかもしれません。 カップで飲む場合は、3分程度おいて飲むのがベストです。 5分程度おいて蒸らすと濃いめになりますが、冷めてしまうのが嫌な場合はレンジで温め直しても良いです。
購入するには?
茶葉やティーバッグを取り扱うお茶屋さんの実店舗なら、香りを確かめることができます。 また、オンラインで購入するなら、最初はブレンドされていない、ストレートなハニーブッシュを最初に試してみる事をオススメします。
日本のノンカフェイン茶もオススメ!
ちなみに、日本で入手しやすくて、ドイツに自分用に持ち帰ったり、お土産にオススメのノンカフェイン茶はたくさんありますが、以下の3種類が個人的にオススメです。
麦茶 – Gerstentee
日本の夏はこれ。 子どもの頃に水泳の後、砂糖を入れて甘くした温かい麦茶を飲んだ記憶のある人は昭和世代(以降の世代も飲んでいるのでしょうか?)にはきっと夏の定番のはずです。
渋みもなく香ばしさが飲みやすく、鉄や亜鉛などのミネラルが豊富なので夏の水分補給によく飲まれています。ドイツでもお茶屋さんで少し見かけることが出来るようになりました。
黒豆茶 – Schwarze Bohnen Tee
黒豆茶に含まれるアントシアニンと大豆イソフラボンが多いことから、どちらかと言うと女性に好まれるお茶です。 黒豆は調理して食べても美味しいですが、お茶にすると豆の甘みが強く引き出されるのかダイエット中の甘味代わりとしても美味しく頂けます。
寒い時期には、すりおろした生姜を加えて飲むと血行の流れを良くして冷え性予防にも最適です。
ドクダミ茶 – Chinesescher Eidechsenschwanz
正直な感想を言うと、麦茶に比べれば癖のある味で麦茶の王様感は全くありませんが、カリウム・鉄分・その他ミネラル分が豊富 で名前の通り毒を出していくデトックス茶としても有名なお茶です。
子どもの頃にアトピーがあった場合、ドクダミ茶を飲み、その煎じた葉を患部に貼り付けたりした記憶もある体に良いお茶の代名詞として使うなら「どくだみ茶」が圧勝だと思います。
ドイツでは全く見かけたことがないのですが、日本食材店や特殊なお茶屋さんなら売っているのでしょうか。 ドイツには自生していませんが、ドクダミはドイツ語では Chinesescher Eidechsenschwanz、Chamaleonflanze などとなるようです。 ちなみに漢字を当てはめると「毒矯み」になります。