
2025年、75周年を迎えたベルリン国際映画祭が明日2月13日より始まります。(開催期間:2025年02月13日 ~ 02月23日)ベルリンは、ヨーロッパ最大の映画産業都市としても有名で、およそ270の映画館があり、ヨーロッパ最大の撮影スタジオ、バーベルスベルクスタジオもあります。
ベルリン国際映画祭
1951年からはじまり、今年2025年に75周年を迎えました。これまでに数多くの名作が上映され、多くの来場者の心を震わせてきました。2025年は新上映会場と映画祭ハブも設置され、より多くの来場者がくることでしょう。
ベルリン国際映画祭は通称ベルナーレ、ベルリンのシンボル「クマ」もトレードマークです。
6部門にいくつかの賞が設定され、これからの映画界を支え、改革するような映画が発掘されていきます。
ベルリン国際映画祭の日本映画
昨年は、真田広之 プロデュースの『SHOGUN 将軍』がエミー賞を受賞し、世界中が「日本映画」を再認識しましたが、そのほかにも様々な日本映画は世界中で上映され、人々の心を楽しませてくれています。
ベルリン国際映画祭でも、これまでにも多くの日本映画が上映されています。
長編部門では最高賞となるGoldener Bär(金熊賞)も、1963年に今井正監督の「武士道残酷物語」、2002年に宮崎駿監督の「千と千尋の神隠し」が受賞するという快挙も成し遂げています。
2025年日本から選出された上演作品は以下となります。
Panorama | 「ミックスモダン」 藤原稔三 |
Forum | 「アンダーグラウンド」 小田香 |
Generation | 「海辺へ行く道」 横浜聡子 |
Berlinale Shorts | 「普通の生活」 水尻自子 |
Berlinale Shorts Special Programme | 「ウィータ・ラカーマヤ」 泉原昭人 |
Berlinale Classics | 「清作の妻」 増村保造 |
それぞれのトレーラー映画を見るだけでも興味深く、楽しみですが・・・この中のひとつ、パノラマ部門に選出された「ミックスモダン」(監督・プロデューサー 藤原稔三)を取り上げてみましょう。
ドイツ語タイトルは、Mikusu Modan, The Longing

ミックスモダン (c) 監督・プロデューサー 藤原稔三
「反省はひとりでもできるが、更生はひとりではできない」
あらすじは、
元受刑者や少年院出身者を雇いながら社会復帰の手助けをしている、お好み焼き屋を営む夫婦が、「人生をやり直したい!」と訴えかける18歳の青年 を
新入社員として採用し・・・
昨今の日本の世情を鑑みると、多くの非正規雇用者、未来に希望が持てない若者、誰かに頼ることも話すことも出来ず、悪事に手を出すしかなかった多くの若者たち。
更生施設であるはずの「場所」から一歩外に出れば、どうなるのか。反省は心に残っていても更生する場もチャンスも得られない外の世界。
今秋劇場公開も予定されている本作、「素敵な観光都市日本」ではなく日常でもがく若者の生活も「今の日本」だということをベルリンから世界に発信するのでしょう。
ベルリン国際映画祭 詳細
Panorama | ベルリン国際映画祭 Die Internationalen Filmfestspiele Berlin |
日程 | 2025年2月13日〜23日 |
場所 | ベルリンポツダム広場、 ほか各会場へのアクセスはHPから |
チケット料金 | 開催社のHPにてご確認ください チケットインフォ |
プログラムの内容 | 開催社のHPにてご確認ください プログラム |