2022年は開催ミュンヘン・オクトーバーフェスト
Münchner Oktoberfest findet wieder statt!
ミュンヘンっ子からは「ヴィーズン(Wiesn)」と親しみを込めて呼ばれ、16日間の会期中には毎回600万人以上の人々が訪れるビールの祭典「オクトーバーフェスト(Oktoberfest)」の2022年の開催が、2022年4月29日に、ミュンヘン市長ディーター・ライター(Oberbürgermeister Dieter Reiter)氏により発表されました。
3年ぶり、187回目の開催となる今回の会期は、2022年9月17日(土)から10月3日(月・祝日)の17日間です。
3月末に発表された2022年オクトーバーフェスト公式ポスター
200年間で開催が中止になったのは、通算24回。 それに加えて、2020年と2021年は新型コロナウィルスの影響で開催されず、人々をがっかりさせていたオクトーバーフェスト。
ミュンヘンっ子のあいだでは、今年2022年は開催されるのかどうか?というのが、気になるところ。3月末にはオクトーバーフェスト公式ポスターが発表されたりして、「すわ開催か?」と人々をやきもきさせていました。
オクトーバーフェスト開催決定の2つの理由
それが4月末になり、ようやく正式発表とあいなり、地元ミュンヘンだけでなくドイツ全土、いえ世界中のオクトーバーフェスト・ファンがほっとしているのではないかと思います。
オクトーバーフェストを開催するか否かについて、主に2つの観点から話し合いがなされたそうです。
ひとつは、政治的な観点、そしてももうひとつは完成症対策の側面からです。
政治的な観点について、ライター市長の言葉です。
「政治的な観点から、オクトーバーフェスト2022をキャンセルすることは不可能です。慎重に検討した結果、この理由から、ヴィーズンを3度目にキャンセルすることは正当化されないという結論に達しました。このお祭りをいっしょに祝うかどうかは、誰もが自分で決めるべきことです」
毎回600万人以上の人が訪れ、650万リットルのビールが消費されるオクトーバーフェストは、単に観光客を惹きつけるアミューズメントとしてだけでなく、ミュンヘン市の経済にとっても大きな意味をもっています。
ミュンヘン観光局の発表によると、2019年のオクトーバーフェストの年間経済的価値は99億5500万ユーロでした。訪問者一人当たりの平均的な消費金額は、ビール、丸焼きチキン、大観覧車などの乗り物を含めて74ユーロだそうです。
さて、今年はどれくらいになるのでしょうか?
経済効果として、ミュンヘンの労働市場に与える影響も大きく、毎年約12,000人がヴィーズンで働いています。
アクセス制限なしで開催
ミュンヘン市長ライター氏の説明によると、2022年のオクトーバーフェストが開催される会場となるテレ―ジエン広場へも、また個々のビールテントに入場するのにも、コロナ感染症対策としてのアクセス制限はないということです。
各自で気を付けて、安全に世界最大のビールの祭典を楽しみたいものですね。