今年2020年はコロナ禍の影響で日本への一時帰国も泣く泣く見送る方も多いはず。 しかし、ドイツのクリスマスで唯一のお楽しみ(?)のクリスマスマルクトもキャンセルに。 今年はドイツのクリスマスと年末年始を「おうちタイム」で楽しんでみてはどうでしょうか? 2020年は11月29日から始まるアドベントの楽しみ方をご紹介します。
アドベントとは?
クリスマスから遡って4週間前の日曜日を第一アドベントとして、毎週末クリスマスがくるのを楽しみに待つ習慣です。日本でいう「もういくつ寝ると」と同じように、ドイツ人もクリスマスを心待ちにして一年を締めくくるのですね。
クリスマスまでの4回のアドベントでは、Adventskranz アドベントクランツや Adventskalender アドベントカレンダーを用意したり、日曜日ごとに食べるクリスマス前の特別なスイーツを準備して毎週日曜日を家族や友人と楽しく過ごす風習です。
アドベントクランツ Adventskranz
アドベントクランツと呼ばれる、クリスマスリースの上にろうそくを4本飾ったものを各家庭で用意します。
アドベントの日曜日(Adventssonntag)ごとに1本ずつ火をともします。 1週目は一本だけ。 2週目は2本・・・そして、4本ともに火が灯ったら、次の週にクリスマスがやってきます。
*ろうそくが全て燃え尽きるまで火を灯すのではなく、毎週少しずつ火を灯したら消します。 そのため最初の週に灯したろうそくは最後の週にはとても短くなっているでしょう。
プレッツヒェン Plätzchen
クリスマス前に有名なお菓子と言えば、レープクーヒェン Lebkuchenや、シュトレン(シュトーレン)Stollen などが有名ですが、プレッツヒェンは、様々な小さなクッキーを意味します。 特にクリスマスシーズンに焼くクッキーを指すことが多く、中でも有名なものはバニラの香りが芳醇な月の形のバニレキプフェル(バニラキプフェル)Vanillekipferl。
ドイツ人家庭では、これらのお菓子がアドベント期間は特に常備されています。(とは言え、いつもチョコやお菓子が常備されているイメージもありますが・・・)
アドベントカレンダー Adventskalender
アドベントカレンダーは12月1日からひとつずつめくっていくカレンダーです。 カレンダー形式でめくっていったら格言やメッセージがついているものや、薄い箱型で蓋をめくっていけば中にプチプレゼントが入っていくものが多くあります。
スイーツ系アドベントカレンダー
チョコメーカーや色々な商品ブランドからアドベントカレンダーが販売されています。 定番はチョコレートメーカーですが、変わったアドベントカレンダーもあるので、プレゼントに、自分へのご褒美にも良いかもしれません。
レディース・ビューティー系アドベントカレンダー
ドイツの人気女性誌 Brigittteのおすすめビューティー・アドベンツカレンダーというようなものもあります。 週末の箱にフェイシャルパックなんて入っていたら嬉しい・・・ですよね(個人的希望!)
メンズにおすすめアドベントカレンダー
男性でお酒が好きな人には週末の一杯、小型ボトルのアルコールや24日毎日違うビールテイスティングなどがあります。オシャレに敏感な人には、使い切りメンズ・フェイシャル・パックなどもあり。
普段は使わないけど、ちょっと試してみたいものを入れておくのも良いかもしれません。
アドベントカレンダーを自作!
アドベントカレンダーを自作したり、数字の書かれた袋や箱を飾って、小さなプレゼントを入れておく家庭もあります。 中身を何にするかは、自由。 好きなものを入れる事が出来るのでプレゼントにも最適です。
オススメの入れやすいプレゼントベスト3
チョコレート
Milka ミルカや Rittersports リッタースポーツなど、ドイツブランドのミニサイズのチョコを入れておくのも楽しい。 もちろんクリスマス用なサンタクロースなどモチーフチョコもオススメです。
飲料系
お茶のミニパックやコーヒーのカプセル、カカオなど。 毎日の一杯、お茶のティーバッグやひとくちアルコール類のボトルなんかが入っている事も多くあります。ドイツでは一般的な量り売り、茶葉も御多分に洩れず。 お試しパックやアドベント用の茶葉セットを販売している事もあり。
*価格は2020年現在のもの
手紙やメッセージ、手作りのもの
お子様へ、パートナーに送る手作りアドベントカレンダーなら、普段は言いづらい感謝のメッセージを込めた手紙やも良いかもしれません。チョコやクッキーなどの手作りのものをクリスマス仕様にしても嬉しいかも。