1年中使いたいドイツの日焼け止めコスメ

夏! バカンスの季節! それは紫外線が気になる季節でもあります。日ごろからUVケア製品をこまめに使用している方も多いと思いますが、日焼け止め効果はもちろん、さらにアンチエイジング効果もあるという日焼け止めコスメについてご案内します。

 

40代以降は、それでなくてもお肌のケアが気になりますよね。スキンケアの敵とされている、シミ、しわ、たるみの原因になるのが「紫外線」。

太陽光に含まれる紫外線(UV)が健康に悪影響を及ぼすことは、よく知られています。顔や手のように直接紫外線を浴びるケースが多い露出部の肌の老化原因の約8割は光老化が原因ともいわれています。

逆にいえば、紫外線による悪影響を防げば、お肌のアンチエイジングにもつながるということです。

というわけで、陽の光を浴びるときは、皮膚がんなどになったりすることを防ぐためにも、肌を日焼け止めクリームなどのUVケア製品で守る必要があります。オイルでもクリームでもスプレーでも構いませんが、外に出るときはとにかく日焼け止めを塗るのが、これからの鉄則です。

日焼け止めも一年中使う時代?

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製薬会社ジョンソン・エンド・ジョンソンの研究によると、日焼け止め係数が30以上の日焼け止めを毎日使用すると、肌の老化が止まり、既存のしわが減るとのこと。

実際、伝統的な日焼け止めは、どのアンチ・リンクル(抗シワ)クリームよりも効果的であると言われています。

専門家は、皮膚の自己修復にプラスの効果があると考えています。 クリームの日焼け防止係数が高いほど、効果は大きくなります。 だからみなさんも、常に日焼け止めを塗ってください。

極端なことを言うと、たとえ雨が降っていても、冬でも、です。

日焼け止め効果を科学する

©️Pixabay-marijana1

UVケア製品にアンチエイジング効果があることはわかりましたが、消費者として日焼け止めに求めるのは、それだけではありません。

紫外線カットの効果はもちろんのことですが、それ以外にも、べたつかない、白うきしない、石鹼で洗い落とせる、などの使い勝手の良さが気になるのではないでしょうか?

さらに欲をいえば、ウオータープルーフで、ビーチやプールでも塗り直しが少なくてすむ、などの効用があれば最高ですよね。

ここで、一般的なUVケア製品が、どうやって紫外線をカットしているのかみてみると、大きく「化学日焼け止め」と「物理日焼け止め」に分かれます。

ちょっと理科の選択科目みたいですね。

化学日焼け止め

「紫外線吸収剤」の化学的な紫外線吸収効果を使用したもの。

皮膚の日焼けの原理に対応したもので、芳香族構造または発色団構造を持つ有機化合物である紫外線吸収剤を使った、化学的な仕組みにより紫外線のエネルギーを吸収するタイプです。

紫外線吸収剤として使われている成分としては、

  • メトキシケイヒ酸エチルヘキシル
  • メトキシケイヒ酸オクチル
  • パラメトキシ桂皮酸エチルヘキシル
  • ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル
  • ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン
  • t-ブチルメトキシジベンゾイルメタン
  • オクチルトリアゾン
  • オクトクリレン

などがあります。

化学日焼け止めは、紫外線が皮膚の細胞に浸透するのを防ぐ力が強く、なおかつ汗で崩れにくいのが特徴です。

ただ、紫外線を吸収する際、日焼け止めの有機化学成分は、熱力学の第一法則を利用して、吸収したエネルギーを熱として放出するするため、微小ながら熱エネルギーなどが生じるため、敏感肌の方には刺激になる場合もあります。

物理日焼け止め

「紫外線散乱剤」の物理的な紫外線散乱効果を使用したもの。

酸化チタンや酸化亜鉛など紫外線を跳ね返す成分が含まれており、物質自体は変化しません。

日本語 ドイツ語 英語
酸化チタン Titanoxid Titanium oxide
酸化亜鉛 Zinkoxid Zinc oxide

化学日焼け止めと異なり熱エネルギーなども生じないため、比較的、肌に優しい日焼け止めといえますが、汗などで流れやすい性質があります。

通常のサンスクリーン製品は、どちらの成分も配合し効果を高めていますが、肌が弱い人のために、紫外線散乱剤のみを使用した製品もあります。

ドイツで販売されている自然派化粧品メーカーのUVケア製品には、紫外線吸収剤を使用せず、「100%ミネラル」な物理日焼け止めが多いようです。これは、肌への負担は少ないのですが、どれだけよくのばしても、白うきしがちなのが難点といえば難点でしょうか。

見た目を気にしない赤ちゃんや小さいお子様に使用する際には、こちらのほうがいいのかな、とも思います。

このミネラル日焼け止めは、日光浴の前に日焼け止めを均等に塗ります。時間が経つと効果が薄れるので、2時間ごとに再度塗り直します。 水泳や発汗の後にも塗り直します。

ベビーも大人も安心のドイツ製・肌に優しい日焼け止め
お子様でも使えるお肌にやさしい日焼け止めクリームをまとめた記事もどうぞ

実際に使ってみた、おすすめの商品

Hyaluron Sonnenpflege LSF 50+(ボディ用) Hyaluron Sonnenpflege LSF 50+(顔用)

2021年の夏、筆者がクロアチアでのバカンスで使用して使い心地のよかった、ヒアルロン酸入りアンチエイジング効果のある日焼け止めクリームをご紹介します。

ドイツのホンブルクにあるMedipharma Cosmetics社製のHyaluron Sonnenpflege Körper LSF 50+です。

ドイツの某ショッピングサイトで、医薬品グレードのヒアルロン配合という言葉に惹かれて購入しました。人気商品のようで、Amazon’s Choice に選ばれていて、なおかつ星も5つ付いていたので試してみました!

実際にビーチで約2週間使ってみた感想は、ポンプ式で扱いやすく、クリーム自体のテクスチャーも硬すぎず柔らかすぎず、塗布する際にもやりやすかったです。ビーチから帰ってシャワーを浴びた後もほとんどのクリームが肌に残っていたので、防水性もあるようです。

日焼け止め効果は、ほぼ期待した通りです。ただし、ヒアルロンの効果がどの程度あるのかは、シロートでは判断しかねますが・・・。

ちなみに材料として表示されているものは以下の通り。(うち、UVカット効果のある成分は赤字で記しました)

Inhaltsstoffe
Aqua, Diethylamino Hydroxybenzoyl Hexyl Benzoate(ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル安息香酸ヘキシル), Dicaprylyl Carbonate , Bis-Ethylhexyloxyphenol Methoxyphenyl Triazine(ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン) , Dibutyl Adipate, Diethylhexyl Butamido Triazone(ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン), Pentaerythrityl Distearate, Polyurethane-34, Glycerin, Methylpropanediol, Phenylbenzimidazole Sulfonic Acid, Hydrogenated Dimer Dilinoleyl/Dimethylcarbonate Copolymer, Stearyl Dimethicone, Sodium Stearoyl Glutamate, Ethylhexyl Triazone, Cetearyl Alcohol, Schinus Terebinthifolius Seed Extract, Dimethicone, Caprylyl Glycol, Tocopheryl Acetate, Dimethiconol, Sodium Hyaluronate, Parfum, Sodium Polyacrylate, Phenylpropanol, Polyglyceryl-3 Caprate, Octadecene, Disodium Edta, Xanthan Gum, Sodium Hydroxide

たっぷり150ml入りなので、2週間毎日のように使っても、まだ半分ぐらい残っています。(私が、あまりこまめに塗り直したりしないせいもあると思います)

最後に、2021年の夏はそろそろ終わってしまいますが、また2022年にも快適な日焼け止めライフをお送りくださいませ。




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