声に出して読みたい ドイツ農家 季節のことば12ヶ月 9月編

ドイツの9月。日中は温かくても、日が暮れると急に涼しくなり、朝晩はかなり冷え込むことも多くなり秋の気配を感じるようになります。毎年ミュンヘンでは世界最大のビール祭りである『オクトーバーフェスト Oktoberfest』が開催される月でもありますが、2020年は新型コロナウイルスのため開催されないのが残念です。

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9月をテーマにした農民のルール

©️pixabay_Couleur

ドイツの9月は、『黄金の秋(Der goldene Herbst、デア・ゴールデネ・ヘアブスト)』と呼ばれる季節が始まります。多くの果物やワイン用の葡萄が収穫されるのはこの季節です。

また、街路樹として植えられていることが多いセイヨウトチノキ(Rosskastanien ロスカスターニエン)のつやつやした実があちこちに落ちていて、それを欲張って拾い集めたこどもたちのポケットをふくらませる季節でもあります。

日中は温かく、25℃前後になることも多いですが、9月のドイツの平均気温は13.7度といいますから、かなり涼しいですね。

また、9月の終わりから10月にかけては、高気圧の影響で一時的に良く晴れて温かい日が続くことがあり、このような天候は『年寄女の夏 Altweibersommer アルトヴァイバーゾマー』と呼ばれます。英語の『インディアン・サマー Indian Summer』にあたるドイツ語です。

以下に、9月の季節の言葉をご紹介します。

Wie Sankt Ägidientag, so der ganze Monat mag.

©️ https://de.wikipedia.org/wiki/%C3%84gidius_(Heiliger)#/media/Datei:Hans_Memling_005.jpg

カタカナ発音:ヴィ―・ザンクト・エギーディエンターク、ゾー・デア・ガンツェ・モナート・マーク。

直訳: 聖エギディウスの日のように、まるまる一か月。

説明: 9月1日は、聖エギディウスの日です。この日が温かいか涼しいかで、残りの月の気候が約60パーセントの確率で決まるそうです。

聖エギディウスは、7世紀ごろにアテネの裕福な家庭に生まれた商人でしたが、その後は隠者として現在のプロヴァンス地方に住んでいたとされます。伝説によると、神のご意志により、雌鹿がミルクを与えたということです。そのことから、ハンターの守護聖人とされています。

「日」を意味するドイツ語「ターク tag」と、「〇〇だろう」を意味するドイツ語「マーク mag」が韻を踏んでいます。

 Donnert’s im September noch, liegt der Schnee um Weihnacht hoch.

©️pixabay_TerryMcGraw

カタカナ発音: ドナーツ・イム・セプテンバー・ノッホ、リーグト・デア・シュネー/ウム・ヴァイナハト・ホッホ。

直訳: 9月にまだ雷が鳴っていると、クリスマス前後には雪が高く積もる。

説明: 8月とは対照的に、9月の雷雨はかなり少ないですが、それでもときどき発生します。ただし、9月の雷雨の頻度と、冬に雪の降る因果関係は統計的には証明されていません。

「まだ」を意味するドイツ語「ノッホnoch」と、「高い」を意味するドイツ語「ホッホ hoch」が韻を踏んでいます。

An Maria Namen sagt der Sommer Amen.

©️pixabay_Aktim

カタカナ発音: アン・マリア・ナーメン・ザーグト・デア・ゾマー・アーメン。

直訳:マリアの名のもとに、夏はアーメンと言う。

説明: 9月12日は、聖母マリアのネーム・デー(名前祭)です。この日は、1683年9月12日ウィーンで起こった、トルコ人に対する勝利を記念するものです。

「名前」を意味するドイツ語「ナーメン Namen」と、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教で唱えられるお祈りの言葉「アーメン Amen」が韻を踏んでいます。

この「アーメン」という言葉は、祈りや祝福などの終わりに発せられることから、特に信者でなくとも『口答えしないで賛成しろ (Ja und Amen sagen ヤー・ウント・アーメン・ザーゲン、直訳:「はい、アーメン(終わり)と言いなさい」)』のような意味での慣用句として使うこともあります。

この農家の言葉では、「9月12日には夏が終わる」という意味を表現しているものと思われます。




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