8月15日はバイエルンとザールランドのみの祝日 - 聖母マリア被昇天祭

ドイツ連邦共和国は、1990年以来、16の連邦州からなっています。それぞれの連邦州で祝日が異なることもあり、自分の住む町では祝日でお店が閉まっているけれど、車で30分離れた隣町へ行けば、普通に平日、ということもあります。そんな祝日のひとつ、「聖母マリア被昇天祭」についてご案内します。

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Mariä Himmelfahrt 聖母マリア被昇天祭

©️https://de.wikipedia.org/wiki/Mari%C3%A4_Aufnahme_in_den_Himmel#/media/Datei:Tizian_041.jpg

ドイツ連邦共和国は16の連邦州に分かれています。そして、ドイツの祝日の規制は、基本的に個々の連邦政府の責任下にあります。 例外としては、10月3日の「ドイツ再統一の日」のみが、連邦政府によって国家条約の一部として設定された全国的な祝日となります。

他のすべての祝日は、それぞれの連邦州によって決定されます。

ところが、それらの祝日の多くはキリスト教に関連したものが多いので、一般的な日本人にはあまりなじみのないものが多いですね。

南ヨーロッパや中南米など、カトリック信徒の多い国で、祝日となっていることが多い、8月15日の「聖母マリア被昇天祭 – Mariä Himmelfahrt マリア・ヒンメルファート)」もそのひとつです。

「聖母マリア被昇天祭(せいぼまりあひしょうてんさい)とは、カトリック教会で、聖母マリアがその人生の終わりに、肉体と霊魂を伴って天国に挙げられたという信仰に基づく祝日です。

この8月15日は、5世紀ごろにはすでに祝われていたということですが、祝日として制定されたのはそれほど古いことではなく、1950年に、当時のローマ教皇ピお12世により、正式に教義とされたということです。

現在ドイツ国内では、バイエルン州の一部とザールラント州で、祝日となっています。

聖母マリア被昇天祭の祝い方

モウズイカKönigskerze、ケーニヒスケアツェ ©️melanieuebelhart_pixabay

聖母マリア被昇天祭は、ドイツ語でKräuterweihe(クロイターヴァイエ、ハーブの奉献)と呼ばれる儀式で祝われます。

この日、女性たちは薬用ハーブや生きるために重要な穀物などを花束にしてまとめ、それを教会にもっていって神の祝福を受けたあと乾燥させたものを、残りの一年間、家族を病気などからの災害から守るために室内に吊るします。

伝統的には、この花束には、ヨモギ、カモミール、セントジョンズワート、セージ、モウズイカ(またはマーレイン)、オオバコ、アルニカの7種類のハーブが含まれているとよいそうです。

日本語 ドイツ語 発音
ヨモギ Wermut ヴェアムート
カモミール Kamille カミーレ
セントジョンズワート Johanniskraut ヨハニスクラウト
セージ Salbei サルバイ
モウズイカ
またはマーレイン
Königskerze ケーニヒスケアツェ
オオバコ Spitzwegerich シュピッツヴェーゲリッヒ
アルニカ Arnika アルニカ

どのハーブを使うかは地域によって異なるそうですが、他にも、ガマの穂、タンジー、ノコギリソウ、マジョラム、タイム、セイボリー、ミント(ロベージ)、オート麦(大麦)、小麦、ライ麦などを使用することも多いようです。

日本語 ドイツ語 発音
ガマの穂 Rohrkolben ローコルベン
タンジー Rainfarn ラインファーン
ノコギリソウ Schafgarbe シャフガーベ
マジョラム Majoran マヨラン
タイム Thymian ティミアン
セイボリー Bohnenkraut ボーネンクラウト
ミント
ロベージ
Liebstöckl リープシュテッケル
オート麦
大麦
Hafer ハーファー
小麦 Weizen ヴァイツェン
ライ麦 Roggen ロッゲン

ノコギリソウ ©️S. Hermann & F. Richter_pixabay

なんだかいい香りが漂ってきそうな、素敵な風習ですね。

聖母マリア被昇天祭につきもののナッツ

©️_Alicja_pixabay

クリスマスと同様に、この日に子供たちにナッツを与える習慣があるそうです。 ナッツの木に、今年最初に熟した小さな実は、聖母マリアのナッツ(Mariennüsse マリエンヌッセ)として子供たちに与えらるそうです。

ドイツ農家の季節のことば 番外編 -聖母マリア被昇天祭にまつわる言葉

©️振欽 蘇_Pixabay

ご好評いただいているドイツ農家の季節のことば8月編の番外編になりますが、聖母マリア被昇天祭の日の天候でもその年の秋の季節を予測していることばがあります。

Wie das Wetter am Maria Himmelfahrtstag, so der ganze Herbst sein mag.

カタカナ発音: ヴィ―・ダス・ヴェッター・アム・マリア・ヒンメルファーツターク、ゾー・デア・ガンツェ・ヘアブスト・ザイン・マーク。

直訳: 聖母マリア被昇天祭の日の天気のように、秋を通してそうなる。

説明: 8月15日にいい天気だと、秋もいい天気だという予測になるようです。

今年のお天気はどうでしょうか?

 




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