
ドイツワインに合わせて使いたい、ワンランク上なワイングラス その1で万能型グラスをご紹介しましたが、今回はさらなるセレブ感を感じながら、お気に入りの品種を心の底から堪能するために、今回は高級グラスの代名詞、そして現代ワイングラスの始祖ともいえるリーデルから、ドイツの品種別おすすめワイングラスをご紹介します。(NIPPONip vol.67 特集より一部抜粋・協力 リーデル・ジャパン)
リーデルとは?
Riedel (リーデル社)とは? ワイン好きには愚問とも言えるかもしれない、この問い。
リーデル社とは、現在の「ワイングラス」の原型となった洋ナシや卵のような形のボウル、長いステムのフォルムを作り出した、オーストリア・クーフシュタインに本社を構えるグラス工房をもち、ワイングラスの名門ブランドとしてその名を世界に馳せています。
その歴史はすでに有名ですが、初代リーデルはチェコ・ボヘミアの小さなガラス工房から始まり、戦禍に巻き込まれながらもドイツに移り、最終的に現在のオーストリア・クーフシュタインに工房を持ちました。 なかでも、9代目・クラウス・リーデルが1973年に作り出したぶどうの品種ごとにあったグラス、ソムリエ・シリーズは、ワイン史上のなかでも最も偉大な発明として、世界中にリーデルの名が広まりました。
どんどん増えるぶどうの新しい品種のためのグラスを日々研究・開発しているので、日本の甲州ぶどうのためのグラスも開発販売されていることなど、ワインファンにはたまらないグラスメーカーです。
ドイツのワイン品種に合わせたグラス6選!
ドイツには13のワインの産地があります。 それぞれの地域で個性があり、栽培される品種も様々ですが、その中でもイチオシなグラスをリーデル・ジャパンの協力のもと、選びました。 どれもこれも欲しくなるかと思いますが・・・グラスに合わせた独断と偏見のおすすめのワインもご案内します。
Riesling リースリング(白)
Riedel / Zinfandel (Vritas) セットで購入しておくとどんな時に対応可能 |
Rheingau / Riesling (Sommeliers) 特にラインガウ地域のリースリングに! |
迷ったら、これ。リースリングに最もよく合うグラス Riedel / Zinfandel ジンファンデル。 このグラスは、リーデルの数あるワイングラスの中でもあえて万能グラスを選ぶなら、という場合に選ばれるグラスでもあります。
栽培面積のおよそ80%はリースリング品種でしられるラインガウ地方。 そのラインガウのリースリングに合わせたグラスとして特別に作られた Rheingau (Sommeliers) もおすすめです。
ちなみにドイツでワインを作る日本人浅野さんの639 ROKUSAN-Q ワインはリースリング品種を使っています。
Grauburgunder グラウブルグンダー(白)
Riedel / Viognier/Chardonnay (Veritas) シャブリスやシャルドネにも◎ |
Maybach Grauer Burgunder/Rivaner お手頃価格で入手しやすい、けど美味しい |
ピノグリージョ(イタリア)、ピノグリ(フランス)と同義語。ドイツでは古くはRuländerとも呼ばれていました。1991年から栽培され始めたブルグンダー種でシャルドネ用のグラスと相性抜群です。
ブルグンダー種は品種が豊富で、色々試していくのが楽しくなる品種です。
Gewürztraminer ゲヴュルツトラミナー(白)
Riedel / Sauvignon Blanc/Dessert Wine(Vinum) 甘いデザートワインからさっぱりまで |
Weingut Schittler-Becker Gewürztraminer Auslese あまーいデザートにも、夏にキンキンに冷やしても |
バーデン地方ではClevner 、Roter Traminerとも呼ばれる品種です。 甘さを引き立たせるのに、意外とさっぱり系のシルヴァーナーにも合うSauvignon Blanc。Vinumシリーズはお手頃価格でお得感を堪能できるシリーズ。
ゲビュルツトラミナーは甘めのワインになる、として知られるぶどう品種で、なんとなく疲れている日や、暑い日に飲むと最高に美味しいワイン品種です。
Prosecco プロセッコ(泡)
Riedel / Champagner Weinglas (Veloce ) ドイツでパーティーをする家庭なら必需品かも |
Fürst von Metternich Riesling Sekt ドイツで定番の〜ひとつ。 |
品種、色に限らず、ドイツで最初の乾杯やちょっとパーティーで一杯、なんて時に必ず出てくるプロセッコ。 各ご家庭でもひとつあると絶対便利なシャンパングラス。 新シリーズ Veloce シリーズのシャンパングラスがおすすめです。 軽さとリムの薄さの限界に挑戦したマシンメイドなのに、ハンドメイドな品質のグラスで、乾杯すると気持ちも上がります。
厳密にはちょっとずつ意味が違っていますが、スパークリングワインといっても、「炭酸のワイン」という一括りにはできません。
名前 | 国 | 備考 |
シャンパン Champagner |
フランス | フランスのシャンパーニュ地方で作られた一定の条件を満たすとシャンパーニュの名が使える |
プロセッコ Prosecco |
イタリア | ドイツ人はイタリアのワイン好きな印象なのでプロセッコの方が耳に馴染んでいるかも(私の周辺) |
カヴァ Cava |
スペイン | 近年売上も人気ものびている |
ゼクト Sekt |
ドイツ | ドイツのスパークリングワインの中でも高品質に属する。 シャウムワイン=泡のワイン=Schaumwine が通称になるはずだが、あんまり聞かない。 ゼクト、プロセッコの方がよく耳にするかも |
Spatburgunder シュペートブルグンダー(赤)
Riedel / Champagner Weinglas (Veloce ) ドイツでパーティーをする家庭なら必需品かも |
Ahr Winzer Spätburgunder 赤ワインで有名なアール地方の銘品 |
ピノノワール、ドイツ語名シュペートブルグンダーはそのなかでも人気の赤ぶどう品種です。ドイツは白のイメージが圧倒的に強い国ですが、じつは約13品種の赤ワインが市場に流通していて、ドイツでしか飲めない産地産消の特別なレア銘酒もあります。
Dornfelder ドルンフェルダー(赤)
Riedel / Alte Welt Pinot Noir ( Veritas ) ブラウブルグンダーやトロリンガーにも◎ |
Landlust Dornfelder Spätburgunder BIO Vegan お手頃価格でBIO Veganなのにそこそこ美味しい |
ドイツの赤ワインの葡萄品種の中でも、人気品種。 (私が一番好きな品種でもあります)
この人気品種ですが、じつはリーデルの公式なおすすめグラスが無く、色々と相談し考えて編集部おすすめのグラスをおすすめします。 Veritas シリーズのAlte Welt Pinot Noirは、高い酸味と適度にタンニンを持った軽めの赤ワインにおすすめです。
まだまだたくさんおすすめの品種も、グラスもありますが、ドイツで絶対出番が多いグラスたちを選んでみました。 いつも飲む品種や色に合わせて選んでみてくださいね。