よくわかりにくいドイツの祝日 フロンライヒナム (聖体の祝日)

5月から6月にかけてのバイエルン州では、いくつかキリスト教の祝日があります。しかし、それぞれの意味合いを詳しく知っている人はあまり多くないようです。 フィングステン(精霊降誕祭)と同様に、バイエルンおよび他のいくつかの連邦州での祝日である『聖体の祝日・聖体節(ドイツ語: Fronleichnam フロンライヒナム)』もそんな祝日の一つです。いったい何を祝う日なのでしょうか? 調べてみました。

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フロンライヒナム – 聖体の祝日:その意味するところ

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フロンライヒナム – 聖体の祝日は、カトリックのクリスチャンのためのお祭りです。この祭りはイエス・キリストが十字架刑の直前に弟子たちと一緒に行われた最後の晩餐 Abendmahl Jesuに関連しています。

イエス・キリストは弟子たちに、自らの生きた体の象徴として、パン(キリストのからだ)とワイン(キリストの血)と見なして与えました。 「パンとワイン」には、「イエス・キリストの血肉」=「聖体」と比喩されています。自らの血肉を分け与え「永遠に共にある」という気持ちを伝えたのでしょう。

現在でもカトリック教徒は、フロンライヒナム – 聖体の祝日の日にパンとワインを食すことで自分たちもイエス・キリストともにいることを喜び、行進をして祝います。

いつから祝われている?

祝日自体は1209年に遡ります。 当時、アウグスティヌス派の修道女だったリエージュの聖ジュリエンヌは幻視(ビジョン)を見ることがありました。 16歳のときに、最初の幻視を体験したと言われるジュリエンヌは、その後もしばしば幻視を体験し、「くまなく輝く月と、この月をまっすぐに横切る暗い線」を示したということです。

「月は地上の教会生活を象徴的に示し、線はイエス・キリストの秘跡に敬意を表するため」の祝日がまだ存在しないことを意味したそうです。そこでジュリエンヌはこの祝日を導入する努力をし、1264年に一般的な教会祭となったそうです。

カトリック教徒はいつ祝う?

フロンライヒナム – 聖体の祝日は常にフィングステンの2週間後の木曜日です。

もともとこの祭は、聖餐が行われたイースターの前の木曜日に祝われるはずでした。 しかし、それは聖週間の静かな性格には合わないということで、フィングステンの後に祝われることが決定されたそうです。

2020年は6月11日

どの連邦州で祝日?

州によって公式な祝日が一日増えるなんて日本とは違った習慣に戸惑ってしまうかもしれませんが、フロンライヒナム – 聖体の祝日は、

  • バーデンヴュルテンベルク州
  • バイエルン州
  • ヘッセン州
  • ノルトラインヴェストファーレン州
  • ラインラントプファルツ州
  • ザールランド州

で祝日になります。 チューリンゲン州とザクセン州では、同じ州内でも、一部のカトリック地域でのみ祝日となります。その 他の連邦州では、普通の営業日です。

「Fronleichnam – フロンライヒナム」という言葉の由来は?

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ドイツ語のFronleichnamの言葉の始まり Fron は、「うれしい」という意味のFrohとよく似ていますが、実は何の関係もありません。

この単語は中世高地ドイツ語から来ており、 「Fron」は「主」、そして「からだ」を意味する「lichnam」からなります。 つまり、「キリストのからだの祭典」のようなものを意味します。

教皇フランシスコ

第266代ローマ教皇(在位: 2013年3月13日 – 現在)の教皇フランシスコ(邦訳)の公式ツイッターから抜粋をひとつ。

キリスト教の祝日の由来を知ってみると、なかなかおもしろいものですよね。 みなさんも楽しい祝日をお過ごしください。




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