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ドイツの食品表示 | V-Labelとは?ヴィーガン・ベジタリアン・ハラールの違い

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ドイツの食品表示|V-Labelとは?ヴィーガン・ベジタリアン・ハラールの違い

ドイツのスーパーに入ると、Vegan(ヴィーガン)、Vegetarisch(ベジタリアン)という表示がついた商品が数多く並んでいます。Halal(ハラール)という表示も目にすることがあります。ドイツでこれらの食品を買い物をするとき、何を確認すればよいのでしょうか。まずはそれぞれの意味を理解したうえで、どう選ぶのか、どこで買えるのか?をご説明します。(情報は2026年現在のドイツの食品表示を参照しています)

1. ベジタリアン、ヴィーガン、ハラールの違い

日本語(ドイツ語) 基本的な意味
ヴィーガン
Vegan
動物由来の食品・成分を使わない
ベジタリアン
Vegetarisch
肉・魚などを食べない。
乳製品やたまごなどは含まれる場合がある
ハラール
Halal
イスラム教の食事規定に沿った
「許されたもの」

 

日本でも「ヴィーガン」「ベジタリアン」という言葉は一般的になってきましたが、ドイツでは、EUの食品表示ルール上、通常の原材料表示とは別の任意の情報として扱われています。

また、「halal」については、EUやドイツで統一された認証基準があるわけではありません。

日本からドイツに来たばかりだと、ドイツ語の原材料表示を読むだけでも一苦労ですが、最初からすべての添加物名や加工助剤を覚える必要はありません。

ドイツでは最初にVマークなどvegan/vegetarisch/halalの表示がついているかどうか、その次に原材料(Zutaten)をしっかりみて確認という順番を覚えておくと、スーパーでの買い物がかなり楽になります。

食事制限が宗教上・健康上の理由によるもので、間違えると問題になる場合は、表示だけで判断せず、販売店やメーカー、レストランに具体的に確認してください。

 

ベジタリアンとヴィーガンの違いは?

(C)pixabay_JillWellington

ドイツの消費者保護当局が使用する定義でも、ヴィーガンは動物由来の原材料などをまったく使用しない食品、ベジタリアンはそれを基本としつつ、乳、たまご、蜂蜜など一定の動物由来食品を使用できるものとして整理されています。

さらにベジタリアンは細分化され、たまに食べる、特定の動物由来食品は食べる、などさまざまです。

日本語(ドイツ語) 肉類 魚介類 たまご 乳製品 ハチミツ
ゼラチンなど
詳細
ヴィーガン
Vegan
× × × × × 動物性食品、動物由来の食品は一切食べない
ベジタリアン
Vegetarisch
× × ◯ ◯ △ 肉・魚介類を食べない
ラクト・ベジタリアン
Lakto-Vegetarier
× × × ◯ △ 乳製品は食べる
オボ・ベジタリアン
Ovo-Vegetarier
× × ◯ × △ たまごは食べる
オボ・ラクト・ベジタリアン
Ovo-Lakto-Vegetarier
× × ◯ ◯ △ たまごや乳製品は食べる
ペスコ・ベジタリアン
Pescetarier
× ◯ ◯ ◯ △ 肉類を食べない
フレキシタリアン
Flexitarier
△ △ ◯ ◯ ◯ 積極的に動物性食品は食べない
(稀に食べることもある)
オムニボア
Omnivore / Allesesser
◯ ◯ ◯ ◯ ◯ 動物性を含むあらゆる食品を食べる

*三角△マークは人によって違う。ハチミツ、動物性由来製品に関しては、ベジタリアンの中でも食べる人、食べない人、極力避けるなど意見が分かれている、絶対に食べないのはヴィーガンのみ。

ヴィーガンと書いてあれば、原材料を全部確認しなくてもいい?

ここがドイツで買い物をするときのポイントです。

EUの食品表示制度では、「vegan」「vegetarisch」といった情報の表示自体は原則として任意です。法律で全国共通の単純なマークが義務付けられている、というわけではないということです。

しかし、表示する場合には消費者を誤解させたり、あいまいな表示をしたりしてはいけないとされています。

ドイツ連邦農業・食料・地域アイデンティティ省(BMLEH)も、vegan・vegetarisch食品について、EUの食品情報規則に基づく表示ルールが適用されることを説明しています。

なぜ「原材料欄だけ」では判断しにくいの?

食材に何が含まれているのかに注意したい場合、まず見るのが原材料(Zutaten)ですが、ドイツの包装食品では、原材料は原則として表示する必要があります。さらに、アレルゲンに関する情報も一定のルールに従って表示されます。

ところが、これだけではveganかどうかを完全に判断できない場合があります。

例えば、食品そのものに残らない加工助剤(Verarbeitungshilfsstoffe)などは、通常の原材料リストからは分かりにくいことがあります。

そのため、消費者センター(Verbraucherzentrale)も、原材料リストだけでは食品が確実にvegetarischまたはveganか判断できない場合があると説明しています。

たとえば、チーズ

チーズを例にすると、見た目の原材料だけでは分かりにくいのがレンネット(Lab)*です。

チーズの製造では、動物由来のレンネットが使われることがあります。しかし、レンネットの由来が原材料欄だけでは明確でないケースがあります。

レンネットと同じく、ゼラチンも植物性由来も、動物性由来も両方ありますよね。

*チーズを作る際に使われる凝乳酵素のこと

V-Labelを見つけよう

(c)https://www.v-label.com/de/presse/

V-Labelは、ベジタリアン・ヴィーガン食品を識別するための認証ラベルです。原材料だけではなく、製造工程や加工助剤なども基準の対象としています。ライセンス商品の確認では、書類審査や製造現場の確認なども行われています。

そのため、買い物時の目印になりますが、V-Labelはあくまで民間の登録商標・認証制度です。国が一律に付けている政府マークではありません。

V-Labelを認証している団体の種類もいろいろあり、マークも違いますが、基本的にはVの文字と緑や黄色基調のものが多いようです。

アレルギーの有無を示す表示も見逃さないで

V-Labelがついていても、アレルギーの有無を示す表示ではありません。

代表的なアレルギー食材といえば、大豆(Soja)、ナッツ類(Nüsse)、小麦(Weizen)、ごま(Sesam)などがありますが、これらはvegan食品にも普通に使われます。

EUの食品情報規則では、特定のアレルゲンについて、包装食品では原材料欄などで分かるように表示する仕組みになっています。レストランなどの非包装食品についても、アレルゲン情報の提供が求められています。

もしも、食物アレルギーがある場合は、V-Label表示とは別に、アレルゲン情報を確認してください。

ベジ・ミートってなに?

お肉のように見えて、じつは植物性由来の食材で作られた肉代替食品も増えています。

ドイツでよく見かけるものの一例として、ヴィーガンナゲット(vegane Nuggets)、ヴィーガンバーガー(vegane Burger)。さらには、ドイツらしい調理名のベジタリアンブラートヴルスト(vegetarische Bratwurst)ヴィーガンシュニッツェル(veganes Schnitzel )など、肉料理を連想させる商品名をよく見かけます。

と思うかもしれません。

ドイツでは、こうした植物性代替食品について、ドイツ食品法委員会(Deutsche Lebensmittelbuch-Kommission)が表示に関する指針を定めています(2024年9月に改訂版が策定され、2024年10月に公表)

例えば「Schnitzel」「Frikadelle」「Bratwurst」のような、特定の肉料理・肉製品を連想させる名称については、一定の条件のもとで使用できる一方、「Schinken(ハム)」のように特定の肉の部位を直接指す名称は扱いが異なります。

同じようにヴィーガンでも食べられるチーズ、ハンバーグなどもドイツのスーパーマーケットではすでに市民権を得ています。

ハラールは宗教上の食事規定

Halal(ハラール)という表示はアラビア語で「許されたもの」という意味で、イスラム教の食事規定に沿っていることを指します。

ヴィーガンやベジタリアンは、食生活や倫理観など、個人の考え方・ライフスタイルに基づく選択であることが多い一方、ハラールはイスラム教における「許されているもの・行為」という考え方に基づく規定です。

例えば豚肉、豚由来のゼラチン、アルコールなどは、一般的にハラールではない食品として扱われます。ただし、イスラム教の食事規定には解釈の違いもあり、すべてのムスリムに共通する細かな判断基準が一つに決まっているわけではありません。

ハラールには統一されたドイツ政府認証がある?

2026年現在、EUでハラールの表示を統一的に管理する制度はありません。

ドイツでも、ハラールという言葉自体は食品法上保護された統一規格ではなく、複数の認証機関・事業者がそれぞれの基準で認証を行っています。

そのため、商品にhalalマークが付いている場合でも、どの認証機関の基準なのかによって確認内容が異なる可能性があります。

宗教上の理由で厳格にハラールを守っている(守らないといけない)場合は、マークだけを見るのではなく、必要に応じて販売店やメーカーに確認した方が安心です。

製造工程にも規定がある

例えば、肉の場合には、動物の種類だけでなく、屠畜方法なども関係します。また、食品によってはアルコールやゼラチン、製造工程などが問題になることがあります。

宗教的な屠畜に関係するドイツ語に「Schächten(屠畜)」という言葉があります。ドイツでは、動物を原則として事前に麻酔などを用いて気絶させずに屠畜することは認められておらず、宗教上の理由による例外については許可が必要です。*ただし、国外で屠畜された肉の輸入は別になります。

ドイツでは無許可で麻酔をせずに屠殺を行うと罰金の対象になりますが、ハラールに従うと麻酔なしで屠殺された肉となります。ドイツで販売されているハラール肉には、麻酔を用いた屠畜が行われているケースがあり、認証基準によっても違いがあるので、もしハラールを守る食事を提供したり、共にする場合は、「ハラール対応」あるいは「ハラール認証」の商品を探す際に、その製造工程にも細心の注意が必要です。

ゼラチンは何由来?

ドイツの食生活でゼラチンは、グミ(Gummibärchen)、デザート、ヨーグルト、菓子類など、さまざまな食品に使われることがあります。

しかも、ゼラチンは植物由来もあれば、動物由来もあります。そして、原料となる動物によって意味が変わります。植物由来なら問題ありませんが、例えば、豚由来ゼラチン(Schweinegelatine)の場合は、ヴィーガン・ベジタリアン、そしてハラールでも対象外です。

どのスーパー・ディスカウントショップが品揃えが良いの?

(C) pixabay_stevepb

2023年の最もベジタリアンに配慮した食料品店のランキング調査(Albert Schweitzer Stiftung)によると、

スーパーマーケットのベスト3

  1. REWE
  2. GLOBUS
  3. Kaufland

ディスカウントストアのベスト3

  1. Aldi Süd
  2. Lidl
  3. Penny

ということです。お近くにあるお店選びの参考にしてはどうでしょう?

当ブログの別記事「ドイツでベジ・ヴィーガン食品を買うなら?国内スーパー・ディスカウントストア別ガイド」では、各スーパーやディスカウントストアについて詳しく調べています。ぜひ、合わせてお読みください。

 


引用:参考

Verbraucherzentrale ベジタリアンとビーガン食品を認識[↗︎]
BMLEH ビーガン食およびベジタリアン食品のラベル表示[↗︎]
EUR-Lex-食品情報に関する規制[↗︎]
Albert Schweitzer Stiftung : Lebensmittelhändler im Vegan-Check[↗︎]

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miau
miau
ドイツ在住歴15年以上。 知識は浅く広く、興味があることはその時々で違います。