アウアードゥルト(Auer Dult)はミュンヘンの伝統的な年の市のひとつです。10月のキルヒヴァイー(Kirchweih)の前に始まる、キルヒヴァイードゥルト(Kirchweihdult)についてご案内します。
ドイツの年の市 ヤーマルクト(Jahrmarkt)
ドイツでは中世以来、各都市において年に一回、数日間にわたり開催される彩り豊かな年の市(Jahrmarkt ヤーマルクト)というお楽しみがあります。
ミュンヘンのアウアードゥルトは一年に3回
ミュンヘンの東南地区にあるマリアヒルフプラッツ(Mariahilfplatz)でも、古くから親しまれているアウアードゥルト(Auerdult)という年の市があります。これは年に一度だけでなく、3回あるので、お楽しみも3倍です。例年ですと、年間30万人が訪れるといわれています。
アウ(Au)という名前の地域で行われるドゥルト(Dult、南東ドイツでヤーマルクトを意味する言葉)なので、アウアードゥルトというのですが、その3回のドゥルトとは、以下になります。
- Maidult マイドゥルト: (5月開催)
- Jakobidult ヤコビドゥルト (7月開催)
- Kirchweihdult キルヒヴァイードゥルト (10月開催)
この記事では、10月のキルヒヴァイードゥルトについてご案内します。
キルヒヴァイー Kirchweihとは
Kirchweihはバイエルン州にしっかりと根付いている伝統で、毎年、教会の聖別式が公式に行われます。バイエルン州の多くの地域では、10月の第3日曜日はKirchtagとして祭りのカレンダーに定着しています。
地域によっては、キルメス(Kirmes)やルンメル(Rummel)、またスイスではチルビ(Chilbi)と呼ばれることもあります。食料品や日用品が販売されるスタンドが出るほか、今日ではメリーゴーランドや観覧車などのアミューズメントパーク的な施設が出店することが多く、老若男女を問わず楽しめるお祭りです。
キルヒヴァイードゥルト(Kirchweihdult)
欧州最大の食器市場としても有名なアウアードゥルト。ご家庭での普段使いにぴったりのお皿やティーカップなどをみつけられます。
その他、ドイツらしい木製のまな板(パン皿)、料理に使う鍋やお玉などの家庭用品や、オールウールの靴下の店、リサイクリングした銅を使って作るクリスマス飾り、アロマオイルなどの自然療法のお店、などもあります。
他にも、ノスタルジックな趣の回転ブランコ、メリーゴーランド、スイングボード、バンパーカー、シューティングギャラリーなどの遊具の出店もあります。
サバの炭火塩焼きの屋台や、オーガニック・ソーセージ、クレープなどのお店もありますので、おなかがすいて困るということはありません。
2021年のキルヒヴァイードゥルト
例年ですと約300の屋台や遊具などが出店するお祭りですが、2020年は規模を縮小して開催されていました。 今年2021年もキルヒヴァイードゥルトの開催に必要なコロナ感染拡大防止対策のため、Mariahilfplatzはフェンスで囲まれる予定です。
2020年開催時の会場の出口は、MariahilfplatzとSchweigerstraßeの角と、MariahilfplatzとOhlmüllerstraßeの角にありました。
入場が遅れたり、入場エリアが混雑している場合は、入り口の前に待機エリアがあります。
トラムの停留所から会場へと向かう道路Ahornalleeの路地には一方通行のルールが適用されますので、現場の指示に従ってください。
Kirchweihdult キルヒヴァイードゥルト | |
日時 | 毎年10月中旬ごろ、10時~19時 2023年10月14日〜10月22日 |
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場所 | マリアヒルフプラッツ(Mariahilfplatz) |
行き方 | トラム18番の停留所(Mariahilfplatz)から徒歩3分。バス52番(Mariahilfplatz停留所)と62番(Schweigerstraße停留所)からも徒歩2~3分です。 |
自家用車の場合 | マリアヒルフプラッツ周辺には駐車スペースがないため、公共交通機関の利用をお勧めします。 |
ご注意 | トラムやバスの交通工事が頻繁に行われているので注意が必要。 |
入場料 | なし |