【2024年最新情報】世界最大のビール祭りとして知られるオクトーバーフェスト。2024年の各テントのビールの価格などと知っているようで知らないかもしれない基本情報・オクトーバーフェストの歴史、最新情報、見どころについてなどご案内します。2024年の開催日時は、9月21日〜10月6日 です! *2024年ビール価格更新済み!
2024年の基本情報
今年の開催が終わったと同時に、すでに次の開催を楽しみにしてしまうほどに世界中の人々から愛されるオクトーバーフェスト。 みなさんは、今年はどのテントに行く予定ですか?
このオクトーバーフェスト、ビールを飲んで歌って踊る以外にも多くの楽しみ方ができるお祭りです。オクトーバーフェストに関連したイベントをいくつかご紹介します。
▼目次
開催前のイベントから参加しよう
開催期間中も各テントでさまざまなイベントが開催されています。 今だけ、ここだけでしか楽しめないイベントに参加するチャンスをお見逃しなく。
テント経営者たちの入場行進(Wirteeinzug ヴィアテアインツーク)
ヴィーズン(オクトーバーフェスト)の初日、各テントの経営者たちはお祭りの飾り付けをしたワゴンや馬車を引き連れてお祭り会場に向かいます。
いつ:2024年9月21日 10時45分
毎年、第 1 オクトーバーフェストの土曜日午前 10 時 45 分 から、約 1 時間かけて、馬車に乗って、あるいは徒歩で行進します。
どこからどこまで?:Josephspitalstraßeからスタート
ヨーゼフシュピタル通り(Josephspitalstraße)から始まって、ゾンネン通り(Sonnenstraße)、シュヴァンターラー通り(Schwanthalerstraße)、バヴァリアリング(Bavariaring)経由でフェスティバル会場へ向かいます。
誰が行列するの?
行列は、ミュンヘン市のマスコット的な存在で、黄色と黒の修道士の衣をまとったミュンヘナーキンドル(Münchner Kindl)とミュンヘン市長が先頭となり、それに続いてオクトーバーフェストにテントを出しているレストラン経営者、ウェイター、ウェイトレス、音楽バンド、興行師、的屋、香具師もいます。
樽びらき(Fassanstich、ファスアンシュティッヒ)
2019年のミュンヘン市長ディーター・ライター氏による樽びらきの様子
いつ:2024年9月21日 12時00分に
テント経営者たちの入場行進がオクトーバーフェストの会場に到着した後、ミュンヘン市長が正午12時に、
どこで:ショッテンハンメルのお祭りテント(Schottenhamel-Festzelt)
最初のビール樽をタップします。このタッピングの際に、伝統的な掛け声「O’zapft is!(オツァプフト・イス! 樽は開かれた、を意味するバイエルン方言)」がかけられ、続いて12発の祝砲が鳴り響くと、正式なオクトーバーフェストの開始の合図です。
この樽をタップするときにもいろいろとコツがあるようで、何回タップすれがビールが出るのか、各年により異なります。
いままでに最高のパフォーマンスは、2回のストロークで樽が開けられたこともありますが、長い時には17回もかかることもあるようです。
伝統衣装と鉄砲行列(パレード:Trachtengruppen ziehen durch die Innenstadt)
オクトーバーフェストのハイライトともいえるイベントです。
伝統的な衣装を着た人々がミュンヘンの市街地を通り、ヴィーズンまでパレードします。 ヴィースンの第1日曜日には、伝統的な衣装を身に着けた人々とライフル兵のグループが旧市街を通ってテレージエンヴィーゼまで行進します。
いつ:2024年9月22日 10時00分〜
毎年オクトーバーフェストの最初の日曜日に行われます。
どこからどこまで:Maximilianstraßeから
マキシミリアン通り(Maximilianstraße)から旧市街を通ってテレージエンヴィーゼへと続きますお祝いのパレードの開始は、マクシミリアン通りのマックス II モニュメント(Max-II-Denkmal)の予定です。
どんな内容なの?
伝統的な衣装を着たグループや、鉄砲(ライフル)クラブからの 9千人を超える参加者が、徒歩、馬車、ワゴンでミュンヘンの市街地を練り歩きます。グループは主にバイエルンとドイツからですが、オーストリア、南チロル、イタリア、スイス、ハンガリー、ブルガリア、クロアチア、スロベニア、ボスニア・ヘルツェゴビナからのゲストも参加します。
いつから行われているの?
初めてのパレードは 1835 年に行われ、1948 年からは毎年開催されていますが、2020年と2021年には、Covid-19のため中止されました。
パレードについて他に知っておくべきことは?
列車の長さは約7キロメートルに達します。観戦は基本的に無料ですが、特別観覧席に座って見たい場合は、事前にチケットを購入できます。
オクトーバーフェストの気になるビールの値段は?
オクトーバーフェストの会場で供されるビールは1リットルのジョッキのみ!
標準ドイツ語ではジョッキのことを「クルーグ(Krug)」と言いますが、ここミュンヘンのオクトーバーフェストでは特別にこの1リットルサイズのジョッキを「マース(Maß)」と呼びならわしています。
では、この1リットルのビール、オクトーバーフェストの会場ではいくらで飲めるのでしょうか?
オクトーバーフェストビール 1マースのお値段【2024 更新済み】
全体的に昨年よりも50セントから1ユーロ近く値上げされています。今年一番安価なビアテントは中規模テントのFamilienplatzl、次にOide WiesnのMuseumzelt。
最も高額なビールを販売するビアテントは3つのテントで15.10EUR のBräuroslテント、Hackerテント、Paulanerテント。ずっと右肩上がりのビール価格です。
大きめのテント | 2023年 1マース/EUR |
ヴァイスビアー | アルコールフリー |
---|---|---|---|
Armbrustschützen-Festzelt | 14,95 | 14,95 | |
Augustiner-Festhalle | 14,10 | 14,10 | |
Bräurosl | 15,10 | 15,10 | |
Fischer-Vroni | 14,70 | 14,70 | |
Hacker-Festzelt | 15,10 | 15,10 | |
Hofbräuhaus-Festzelt | 14,95 | 14,95 | |
Käfer Wiesn Schänke | 14,90 | 17,40 | 14,90 |
Löwenbräu-Festzelt | 15,00 | 15,00 | |
Marstall | 15,00 | 17,20 | 15,00 |
Ochsenbraterei | 14,90 | 14,90 | |
Paulaner-Festzelt | 15,10 | 15,10 | |
Schottenhamel-Festhalle | 14,95 | 14,95 | |
Schützen-Festzelt | 14,90 | 14,90 | |
Kufflers Weinzelt | – | 17,80 | |
その他の中規模テント | 13,60〜15,30 | 13,60〜17,60 | 13,60〜15,30 |
Oide Wiesn | 13.80〜14.75 | 13.80〜17.00 | 13.80〜14.75 |
*その他の小中規模のテントの詳細価格は省略する。参照:https://www.oktoberfest.de/informationen/service-fuer-besucher/der-bierpreis
ビールジョッキの盗難問題
フェスティバルのテントで使用されているガラス製のビールジョッキは、それぞれのビール醸造所の所有物です。1980 年代と 1990 年代には、このビール ジョッキの盗難が横行し、現在でもフェスティバル テントの警備員は特に泥棒に対して目を光らせています。
お土産として正式に購入できるジョッキもあり、こちらは簡単に識別できるように色付きの札が付けられています。 記念としてジョッキが欲しい方は是非お土産品をご購入くださいね。
毎年新作デザインが発表されるヴィーズン・ビールマグ(Wiesnkrug)の他に、フェルト製の帽子(Filzhut)、ハート型のジンジャーブレット(Lebkuchenherzen)などもお土産にすると喜ばれます。
ヴィーズン・ビールマグ(Wiesnkrug )2021年 | 首から下げるタイプのレープクーヘン |
今年の開催日時
オクトーバーフェスト Oktoberfest 2024 | |
開催期間 | 2024年 9月21日〜10月6日 |
---|---|
行き方 | * U4 / U5のTheresienwiese駅 * U3 / U6のGoetheplatz駅 * 中央駅から徒歩15分程度 |
時間 | 月〜金 10:00 – 23:00 ~金曜日は23:30 など 土 09:00 – 23:30 ~24:00 初日のみ11:00~ |
情報サイト | https://www.oktoberfest2024.de/ |
注意:絶対しないでほしいこと |
|
各自で気を付けて、安全に世界最大のビールの祭典を楽しみたいものですね。
オクトーバーフェストの歴史
広場(独語: ヴィ―ゼ、Wiese)で開催されるため、ミュンヘンっ子からは「ヴィーズン(Wiesn)」という愛称で呼ばれ、今でこそ「世界最大のビール祭り」として知られるオクトーバーフェストですが、その始まりはバイエルン王家の王子様の結婚式です。
バイエルン王家の結婚式がオクトーバーフェストの始まり
1810 年 10 月 12 日にバイエルンのルードヴィヒ皇太子(白鳥城を建てたルードヴィヒ2世の祖父)とテレーゼ王女が結婚式を挙げました。その5日後の 10 月 17 日にミュンヘン市外の広場で、競馬を含む数多くの公私にわたる祝賀会が行われました。
オクトーバーフェストの始まりです。
当時ミュンヘンの市外にあった祝賀会場は、自然が豊かで競馬にも地形が適していることから選ばれました。
3270 メートル のトラックで行われる 30 頭の馬によるフェスティバル競馬レースには4万人の観客が参加する観覧席も設けられ、ワインとビールがふるまわれました。
レースが始まる前には、新郎新婦と王家へのオマージュとして、バイエルン王家が管理する9つの領地それぞれの伝統的な衣装を着た16組の子供たちが行進をしました。
この行進は、現在でも民族衣装のパレード(後述)という形で引き継がれていますね。
その後、オクトーバーフェストは毎年秋になると開催され、ナポレオン戦争のため1813年に一度中止されたのち、1814年以降はさらに拡大しながら再開されました。 ちなみに、1811 年から 2021 年までの間に、オクトーバーフェストは 26 回中止されましたが、そのほとんどは戦争が原因でした。
1949年以来、70年間は毎年開かれていたオクトーバーフェストが、2020 年と 2021 年には、COVID-19 のパンデミックによりキャンセルされた時は、ミュンヘンっ子だけでなく世界各国のファンもがっかりしたのは記憶に新しいですよね。
1819年からはミュンヘン市の代表がオクトーバーフェストの管理を引き受けることになり、毎年開催される予定となりました。
爾来、オクトーバーフェストは、今日世界中で知られるフォーク フェスティバルへと発展しました。
開催時期も変更されていた
それと同時に、ともすれば肌寒い日が続く10月から開催時期を早め、9月から始めるようにして、オクトーバーフェストの最終日が10月最初の週末になるように設定されました。
会場内の屋台や出し物、名物も変化
開始当初は競馬場の横に、ボウリング場やブランコなどが追加され、1818年には初めての観覧車も設置されました。賞品として磁器や銀細工、宝飾品などが当たるクジを売る屋台がいくつも並び、貧しい市民たちはこれを楽しみにするようになりました。
今日ではオクトーバーフェストの代名詞ともなっているビールが、会場で販売されるようになったのは、1880年からです。
当初は小さな屋台で売られていましたが、1898年に最初の大きな「お祭りテント(Festzelt、フェストツェルト)」が立てられました。これは、6000 人の訪問者を収容できるスペースを備えた「ビールの城砦(Bierburg、ビアブルク)」と呼ばれたそうです。
120 人の従業員と民族衣装を着た 30 人の吹奏楽団 が来場者をもてなしました。
それと同時に、興行師、的屋、香具師なども増えました。
フェスティバル会場の大きさも変化
1910年、ヴィーズン生誕100周年を迎えた年には、1万2千ヘクトリットルのビールが提供され、当時最大のお祭りテント、ブロイロースル(Bräurosl)には、なんと1万2千人のゲストを収容できるスペースがあったといいます。
1910年当時のミュンヘンの人口は59万6千人強だったので、人口の50分の1を収容できたというわけです。
現在では、オクトーバーフェストの会場で最大のお祭りテントはホフブロイ・フェストハレ(Hofbräu-Festhalle)で1万席収容ですから、それよりも大きかったわけですね。
ビールだけじゃない!オクトーバーフェストの魅力的なアトラクションの数々
ドイツでビールが飲めるのは16歳から。
16歳未満のお子様にとっても、遊園地的なアトラクションが数限りなくあるオクトーバーフェストを訪れるのは楽しい経験です。
オクトーバーフェストには約 200人の香具師、興行師が参加していますが、そのうち約80人が遊園地の乗り物を扱っています。20世紀初頭からヴィーズンに出店しているの興行家一家も多いのです。ノスタルジックな人気アトラクションに加え、毎年新しい乗り物が追加され、最新技術によるスリルを味わえます。
そんなアトラクションの一部をご紹介します。
オクトーバーフェストを見守る『大観覧車(Riesenrad リーゼンラート)』
観覧車は 1880 年に初めて建設され、当時の高さは 12 メートルでした。
1979 年以来、オクトーバーフェストの観覧車は 48 メートルの高さで最も有名なアトラクションの 1 つであり、乗客はフェスティバル会場の景色を眺めることができます。
電動化された『クリノリーネ(Krinoline)』
クリノリーネは、1920 年代からオクトーバーフェストにある、伝統的な円形のメリーゴ-ランドです。19世紀末に流行った女性のスカートを膨らませるための下着の一種であるクリノリン(英語ではcrinoline)を思わせる丸いフォルムと、ゆらゆらと揺れる動きが楽しい乗り物です。いまは電化されていますが、 1938 年までは人力で動かされていたそうです。 現在も商品として購入可能、オンラインショップで購入する?
骨董的な価値を持つ『魔女のブランコ(Hexenschaukel ヘクセンシャウケル)』
魔女のブランコ、またの名をイリュージョン・スイングとも呼ばれるこの乗り物は、オクトーバーフェストの乗り物の中でも最古のものです。
このブランコ自体は19 世紀の終わりにハリス・ ホイールによってアメリカで開発されましたが、ドイツでは、1894 年のオクトーバーフェストで初めて設置され、現在でもこれと同じ設備で営業を続けています。
特別な注意と手入れが必要な骨董品として、あちこちのお祭りを渡り歩くことはなく、この魔女のブランコが楽しめるのは、ミュンヘンのオクトーバーフェストとシュトラウビングのゴイボーデン・フォルクスフェスト(Straubinger Gäubodenvolksfest)でのみです。
インディアンのように滑り降りる『Toboggan トボガン』
トボガンは、1906 年に初めて設置されたタワー スライダーです。現在のトボガンは、1933 年からオクトーバーフェストに出店しています。
トボガンという言葉は、カナダのアルゴンキン族インディアンの言語に由来し、軽い雪のそりを表します。乗客は高速ベルトコンベアによって約8メートルの高さまで運ばれ、塔のてっぺんから、塔の周りをぐるぐる回る木製の溝にそって高速で滑り降ります。
滑り降りるのも楽しいですが、それを見ている観客にとっても、乗客がベルトコンベアに乗ろうとするところです。エスカレーターのように手すりが動かないので、踏んでいるとどうしても足が離れてしまうので、人がたたらを踏んだり、転んだりする様子を見るだけでも楽しい乗り物です。
悪魔の輪(Teufelsrad トイフェルスラート)
トイフェルスラートは、1910 年のオクトーバーフェストで初めて設置されました。直径約5メートルの水平で回転可能な木製の円盤です。訪問者はその上に座るか横になり、速度が絶えず上昇する間、このディスクにできるだけ長くとどまるように求められます。
一方で、乗り物の従業員がわらのマットレスの助けを借りて、参加者を「固定」するか、なげなわで引き下げようとします。これに逆らっていつまで残っていることができるでしょうか?
シヒトル(Schichtl)
1869年以来の人気ある見世物小屋の一種であるシヒトルは、その創始者であるミヒャエル・シヒトル氏の名を取って名付けられました。マジックショーと珍奇な見世物がその特徴ですが、特にギロチンを使用して生きている人の首をはねるショーで有名になりました。このギロチンショーは現在でも行われています。
1869年以来、合計で9千人の人々が首をはねられたという歴史を持つシヒトルは、レダーホーゼを履いた司会者と、ヒョウの毛皮のついたジャケットを着た将校とが、バイエルン方言で掛け合いをしながら次のギロチン候補者を探していきます。
ピットの死の壁(Pitts Todeswand ピッツ トーデスヴァンド)
ピットの死の壁は、直径約 12 メートル、高さ 8 メートルの大きな木製の円筒形の壁の中で、オートバイに乗った出演者が、観客が見守っている上端まで、遠心力だけで保持されている内壁の壁に沿ってレースをします。彼らはあらゆる種類のアクロバティックなトリックで観客の目を見張らせます。
この興行師は 1932 年からオクトーバーフェストに参加しており、オートバイもこの時代のものです。
数字で見るオクトーバーフェスト
会場であるテレ―ジエン広場の広さは?
42 ヘクタールです。
東京ドームが5ヘクタールの大きさなので、その8倍以上あるということですね。
オクトーバーフェストには何人の人が訪れるの?
16日間の会期中、平均訪問者数は 600 万人強 (2023 年は 720万人でした ) 。
オクトーバーフェストのテントの総収容人数は?
各テントの座席を合計した数は10万人。
毎年約 1万2千 人が ヴィーズンの会場で働いており、そのうち 1,600 人がウェイターやウエイトレスとして1リットルジョッキのビールを運んでいます。
オクトーバーフェストで消費されるビールの量はどのぐらい?
2023 年には、650万リットルのビールが販売されました。