イエス・キリストの生誕の様子を人形で再現する「クリッペ(Krippe)」。ドイツでは、アドべントの季節になると教会やクリスマスマーケット、レストランやホテルなどで、大小各種のクリッペを目にすることができます。家庭でも、日本のお雛様と同じように飾るところもあります。このクリッペについてご案内します。

©️Alexas_Fotos-Pixabay
「クリッペ(Krippe)」とはもともと、家畜のために厩舎内に置かれた餌入れの容器のことです。日本語では「飼い葉桶」と訳されることが多いようです。
ベツレヘムで生まれたばかりの幼子イエス・キリストが、飼い葉桶の中に横たわっていることから、ドイツ語ではその飼い葉桶という言葉に象徴させて、キリスト降誕のシーン全体を意味するものとなりました。

©️Kurt Bouda-Pixabay
ちなみに英語では、 ネティヴィティ・シーン(nativity scene=生誕シーン)と呼ぶほか、メンジャー・シーン( manger scene=飼い葉桶のシーン)、あるいはフランス語由来のクリブ(crib)やクレッシュ(crèche )と言ったりするそうですので、やはりキリストが寝ている入れ物が重要なのだな、という印象です。
いずれにしろ、1562年にプラハのイエズス会によって人形を配置して作成されたクリスマスのシーンが、クリッペの始まりと言われています。
クリスマスのクリッペに登場する主なキャラクターは次のとおりです。

©️Myriams-Fotos-Pixabay
主役のベビー イエス・キリストは真ん中に配置されることが多いようです。
荘厳の聖母(マドンナ)として表現されることもあります。
主に年長の男性として描かれます。

Weihnachtskrippe (um 1920) in der Gütersloher Martin-Luther-Kirche©️Hewa
聖書のクリスマスの話では言及されていませんが、聖書外典のマタイの福音書では言及されています。

©️Gerd Altmann_Pixabay
多くの場合、羊飼いの犬も緒にいます

©️Myriams-Fotos-Pixabay
3人の賢者 (カスパール、メルキオール、バルタザール)が贈り物(金、乳香、没薬)を持ち、しばしばラクダや象に乗っていることもあります。

©️Gary Guillon-Pixabay
場合によっては吹き出しバナーを手に描かれます。
小さな掌サイズのクリッペ から、大きなものまで、様々なクリッペ があります。 ドイツにいる間のクリスマスアドベントの季節にぜひ飾ってみてはいかがでしょうか?
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