基本は全裸・ドイツサウナを全力で楽しもう ドイツのサウナルールと種類 

日本ではいわゆる第三次サウナブームが到来し、2020年12月17日からは、ユネスコ無形文化遺産に登録されたフィンランドのサウナ文化。ここドイツにもサウナ文化は強く根付いていますが、ドイツのサウナの楽しみかたは一味違います。 日本とも本場フィンランドともちょっと違ったドイツ的サウナのルールをご紹介します。 当記事の内容はNIPPONip vol.63の特集から一部抜粋しています。

ドイツのサウナ・ヒストリー

©︎AdobeStock

古くはローマ人がドイツに侵攻した際に、天然温泉のあるBadenBadenに蒸し風呂文化を持ち込みました。 そこでいわゆるサウナらしき蒸し風呂が流行ったものの、当時のキリスト教の教えに反する点や衛生面の問題などから一旦サウナ文化が途絶えます。

その後、第二次世界大戦中から戦後にかけてサウナ文化がドイツに戻りました。 例えば、1936年のベルリン・オリンピックでは、フィンランドの選手たちから小さなサウナを作ってほしいという要望があり、メディアなどで取り上げられ「サウナ」が再認識され始めます。

また、第二次世界大戦中の東部戦線では多くの兵士がサウナに癒されたようで、帰国後に退役軍人たちがドイツ初の公共サウナをオープンしました。 そこから、現在のドイツのサウナブームへと続きます。

2017年にyougov.deのドイツ人のサウナに対する意識調査*では、およそ66%の人がサウナ体験あり。そのほとんどがリラクゼーションや健康のためにサ活(サウナ活動)を行い、そして4人に1人は楽しみのために通っていることがわかりました。

サウナ未経験者の理由は、42%の人は「暑いから」さらに24%の人は興味がない(入るつもりがない)、そして5人に1人の割合で全裸が恥ずかしい、時間が無駄になる(つまらない)と考えています。

日本人として一番抵抗を感じる男女混浴・全裸の付き合いですが、やはりドイツ人の半数ほども、全裸に多少の抵抗を感じているようです。 なんとなく、最初からみんな全裸OKなのではないと思うと、不思議と安心感も出てきますね。

サウナの種類

さまざまな種類のサウナが併設されていることが多く、フィンランド式サウナが最も一般的です。 日本のいわゆるスチーム(ミスト)サウナよりもさらに湿気が強いスチーム(ミスト)バスは日本人的には温泉のような気持ちで嬉しい反面、タオルの持ち込みは禁止なので入りにくい一面があります。(湯気であまり見えにくいので、気にしなくても良いかもしれませんが・・・。

個人的には、フィンランド式サウナでしっかり汗がかけるようになったら、休憩してから低温サウナやスチームバスでゆったりと温まるのがおすすめです。

Finnische Sauna フィンランド式サウナ

温度:80℃~120℃ 湿度:大体5%~20%

実はさまざまなタイプがあり、その分類は建物が定住型か移動型か、また使用するストーブの燃料によって決まります。 日本のドライサウナとはまた違った肌をさすような熱さとロウリュで発生する蒸気が心地よい、ドイツ人にも人気のあるサウナタイプです。

Dampfbad スチームバス(蒸し風呂)

温度:約40℃、湿度:100% 

比較的低めの温度と湿度が高いので、肌が乾燥しやすく熱さに弱い人におすすめです。 中ではタオル類は敷かず、室内にあるシャワーでベンチに湯をかけて座り、出る前にも自分が座っていたところに湯をかけて洗浄します。 スチームバスにタオルを持ち込むとびしょ濡れになります。

BIosauna (Niedrigtemperatursauna) ビオ、低温サウナ

温度:約70度、湿度:約45%

フィンランド式サウナは熱すぎるけれど、スチームバスは物足りないと言う方が楽しめます。 長めの時間でじっくり・ゆっくりと温まりたい方におすすめです。 後述するサナリウムと似た感じですが、基本的には少しアロマを入れた程度のバリエーションのみです。

Sanarium – サナリウム*

温度:60℃、湿度:40~45% 

サナリウム – 通常のサウナとスチームバスの中間位の新しいタイプのサウナ*で、ビオサウナと同じく従来のサウナでは熱すぎるという人や、サウナプラスアルファな癒しが欲しい方におすすめです。 XX サナリウムと名がつく場合は、いろいろな趣向が凝らされたバリエーションが多くあり、30分程度の利用を推奨されます。

** Sanariumは、Klafs社が商標登録しています。

Infrarotsaunas 遠赤外線サウナ

最近では、通常の電気ストーブと石を置いたサウナではなく、赤外線ランプで温めるサウナもあります。 遠赤外線があたった箇所の筋肉の緊張に効果があるそうで、療養目的で利用されることが多いようです。

ドイツのサウナルール

©︎pixabay-kapa65

サウナは絶対男女混浴 & 全裸?

ドイツのサウナはすでに有名ではありますが、基本はサウナに持ち込んでいいのはタオルと裸一貫。 つまり全裸で熱を楽しむこと。 そして、ほとんどのサウナが男女混浴です。水着を着用してサウナには入りません。

ですが、どうしても恥ずかしい方は、ベンチに敷くようのタオルと体に巻くかかけるようのタオルを持ち込むことで全裸気分から抜け出せます。

タオルをなんとか巻いたとしても男女混浴は・・・と諦めてしまいそうな方。 ご安心ください。 稀に男性専用サウナや女性専用サウナ、決まった曜日だけ◉性専用というような特別曜日を設けているサウナもあるので、ご近所で探してみてはいかがでしょうか?

セルフロウリュウはどこでもできる?

基本的に公共のサウナでは禁止されていますが、ホテルや比較的大きめなサウナや人が少なめな知る人ぞ知る系は大丈夫なこともあります。 桶とロウリュウセットがあったり、入り口に許可する内容の張り紙があれば、OKです。 心配な方は事前に施設の方に尋ねておきましょう。

OKな場合でも、周囲に人がいる場合は、やっても良いかどうか? アロマを使う場合はどのアロマを使う予定かを念の為お知らせしておきましょう。

またセルフロウリュをする際には、アロマは絶対にサウナ専用のものを、然るべき分量の水としっかり混ぜ合わせて使うようにしましょう。 火事のもととなります。

サウナに持ち込むべきもの、持っていくと良いものは?

ビーチサンダル

意外と忘れてしまいがちですが役に立つのがサンダルです。 ビーチサンダルで良いので、サウナとシャワー、休憩所間の移動時にあると便利です。 裸足でも咎められませんが、ドイツの皆さんも履いているので、やっぱりなんとなくあった方が良いもののひとつです。

水分

水ボトルは(持ち込みを制限されていない限りは)必須です。 サウナ側で準備していて不要なこともありますが、サウナ前と休憩時、終了後には必ず水分をしっかり摂るようにしましょう。

サウナマット

日本のサウナによくあるお尻の下に敷く公共のサウナマットなどは、ドイツのサウナにはありません。 ただしベンチに直に座って良いというわけではなく、必ず自分の肌が触れる部分には、自分用の敷物を敷くことがマナーになります。敷物はマットでも、タオルでもなんでも良い様です。

サウナタオル

サウナに持っていくべきタオルには2種類あります。 ひとつは、サウナの中に持って入ってマット代わりに使うためのもの。速乾性のタオルがおすすめです。 もう一つは、通常外のタオル掛けにかけておいて、シャワー後に体を拭いたり、バスローブ代わりに使います。 1枚のタオルを両方の目的で使えますが、サウナの中で濡れてしまうので2枚あると便利です。

サウナハット

ドイツ土産のサウナハットとしても・・・ 普通に品質の良いサウナハットもあります(フェルト製)

ドイツのサウナで被っている人はほぼ見かけたことがないですが、ドイツでも購入できるということは被っている人もいるはずです。 あまり不審がられない程度に被ってみるのもよいでしょう。

ドイツといえばアウフグス

ドイツのサウナでは、アウフグスを行ってくれるサウナマイスターが居る場合も多く、大きな施設ではプログラムがサウナの入口などで確認出来ます。 このアウフグスにも色々と種類があるのですが、それについては本誌をご覧いただくか、別記事でまとめたいと思います。(別記事が公開されたらリンクを記載予定)

旅の恥はかき捨て、に類するかはわかりませんが、タオルを巻いたり、知人も居ないところなら全裸のハードルも下がるかもしれません。 ぜひドイツのサウナ体験も楽しんでみてください。




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