Pfingsten – ドイツの祝日『フィングステン(精霊降誕祭)』の謎に迫る!

2020年5月31日(日)と6月1日(月)は、フィングステン(プフィングステン)の祝日です。キリスト教の祝日のひとつですが、クリスマスやイースターに比べると、その由来を知っている人は少ない印象です。そもそもなぜこの日を祝うのか? どんなしきたりがあるのか? など、調べてみました。

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フィングステンとは?

©️Pixabay_Gerd Altmann

ドイツ語でフィングステン(Pfingsten)、英語ではペンテコスト(Pentecost)と呼ばれるこの祝日は、イースター(復活祭)・サンデーから数えて49日めの日曜日と翌日50日目の月曜日を祝うものです。

新約聖書によると、キリストの使徒たちと弟子たちがエルサレムに集まり、饗宴を催しているところへ、精霊が降誕したことを記念する祝日となっており、日本語では精霊降誕祭とも呼ばれます。

英語のペンテコストは、ギリシャ語のpentēkostēhēméraに由来するものだそうで、意味としては50日目だとういうことです。実際に、キリストの復活から数えて、50日目が、フィングステンの月曜日にあたります。

もともとは異教の伝統だったといわれるペンテコストは、中世後期に多くの地域で感謝祭の日と併合された歴史があるそうですが、世界の多くの地域で、ペンテコステのしきたりは自然と春の回帰に関連付けられています。

ちょうどこの季節に咲くシャクヤクの花は、ドイツではフィングストローゼ(Pfinsgtrose)と名付けられています。

©️Pixabay_Couleur

各地のしきたりやイベント

ペンテコストの植樹

©️Pixabay_ASSY

他にも、ニーダーザクセン州のリューネブルク荒野では、伝統的な「ペンテコストの植林(Pfingstbaumpflanzen)」と呼ばれるしきたりがあります。

これは切り倒された白樺の木を、地面に埋めるか、玄関先に置く、などして家を悪霊から守ると言われています。

ニーダーザクセン州の一部の地域では、この伝統を音楽の伴奏や多くのアルコール飲料と組み合わせてお祝いします。 他の地域でも、同様のことがメイポール(Maibaum)を囲んで行われています。

鳩のシンボル

©️Pixabay_Dorothée QUENNESSON

聖霊を象徴する鳩(Taube、タウベ)はキリスト教の神話では重要な存在です。

ですから、ドイツやオーストリア、フランス、スイスの農村部では、ペンテコストの時には、教会の窓や扉に、ハトの写真や木製のハトなどをぶら下げることがあります。また、ハトの形をしたケーキやパンも、この時期に多く焼かれます。

オランダの怠け者

©️Rob Mieremet / Anefo – Nederlands: Collectie / Archief : Fotocollectie Anefo/ 1969年5月24日アムステルダム

オランダでも、キリスト教のペンテコストは知られています。ところが、この地では、ペンテコストの時期にいたずらが仕掛けられることが多いそうです。

ちょうどハロウィーンと同じように、少年たちがペンテコストの前の土曜日に、通りを歩き回り、いたずらをしたり、騒いだり、火を起こしたりします(事前に登録する必要があります)。特にアムステルダムを中心とした北ホラント州では、早朝に路上で多くの音を立てて、朝寝坊している人を起こすといういたずらがなされるそうです。オランダ人はこのお祭り騒ぎをルイラック(Luilak)と呼び、ドイツ語にすると「怠け者」という意味になります。

また、Luilak Festival Under 18 と名付けられたイベントが、アムステルダム郊外で行われる予定だったようですが、残念ながら2020年はCovid19のため中止となりました。

バイエルンの馬乗り

 

バイエルン州の町バートケッツィング(Bad Kötzing)では、600年の伝統を持つ、聖霊降臨祭の馬乗りが降臨祭の月曜日に行われます。

900人の男性騎手(残念ながら女性は伝統的に参加を許可されていないそうです)は、それぞれの馬に乗って7キロ離れた隣町のシュタインビュール(Steinbühl)まで移動します。

ヨーロッパで最大の乗馬行列の1つに数えられるこのお祭りは、ある神父の伝説に基づいています。

1412年に今にも死にそうな人に最後の秘跡を与えるため、シュタインビュールに行こうとしていたところ、強盗が道中を阻みます。しかし、勇敢な男性が神父様を守りました。無事に到着した後、男性たちは毎年この馬乗りを繰り返すことを誓った、ということです。

ライプツィヒのフィングステン

ライプツィヒの人々にペンテコストの意味を尋ねると、『ウエイブ・ゴシック集会 Wave-Gotik-Treffen(略:WGT)』だ、という答えが返ってくるかもしれません。このイベントは、1992年以来、ライプツィヒでペンテコストの週末に、毎年開催されている音楽と文化の祭典です。

例年2万人以上の来場者があり、そのほとんどは、黒と白を基調にしたゴシックな衣装に身を包んだ人々。町総出のコスプレパーティと言えるかもしれません。

ライプツィヒの町全体を会場とするこのフェスティバル期間の4日間で、100を超えるコンサートに加えて、特別な映画上映、クラブパーティー、不気味でロマンチックな文学の著者による朗読、美術館やギャラリーでの展覧会、ライブロールプレイング、教会コンサート、中世の市場、さまざまなトピックに関するワークショップなど、さまざまな文化イベントがあります。

ドイツではハノーバー近郊のヒルデスハイムで行われるメラ・ルナ・フェスティバルと並んで、オルタナティブで黒いシーン(Schwarze Szene: ダーク・ウエイブとインディーを中心としたカルチャー)では、最大のイベントの1つです。

2020年はCovid19のため中止されました



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